
引っ越しは犬にストレスを与える?軽減方法や手続きについて解説
引っ越しが愛犬のストレスにならないか、不安に感じていませんか?環境が大きく変わる引っ越しは、愛犬にとって大きなストレスです。ストレスになる要因や、見逃せないサインなど。犬との引っ越しに必要な知識や手続きなどを解説します。
目次
犬にとって引っ越しはストレスになる?
進学、就職、結婚など、ポジティブな理由で引っ越しをする場合であっても、引っ越し準備や引っ越しによる環境の変化は私たち人間にとって大きなストレスになります。
引っ越しでストレスを感じるのは犬も同じです。むしろ私たち人間には引っ越しをする理由があり、この先どうなるかもわかっていますが、犬にとってはわけもわからないまま住み慣れた家や土地を離れることになるため、人間以上に引っ越しにストレスを感じるといってもいいでしょう。
犬は縄張り意識の強い動物です。急に住み慣れた場所を離れて新しい環境に身を置くと、最初は警戒感や不安感でいっぱいになり、ストレスからトイレの失敗や無駄吠えなどの問題行動を起こすこともあります。
個体差もありますが、犬が引っ越し後の新しい環境に慣れるためには、1ヵ月程度かかります。愛犬がストレスを抱えて苦しんでいるのを見るのは辛いもの。引っ越しのストレスを軽減してあげるために、引っ越しが犬にとって大きなストレスになることを理解し、できるだけ早く新しい環境に慣れるよう、あたたかくサポートしてあげてください。
ストレスを感じさせないように引っ越し先へ犬を連れて行く方法
愛犬が、ストレスによって苦しむ姿は見たくないですよね。ですので、この章では愛犬のストレス軽減を期待できる移動方法をお伝えします。

キャリーバッグやキャリーケースに慣れさせておく
引っ越しが犬にとってストレスになる要因は、住み慣れた家や土地を離れ、見知らぬ場所に行くからというだけではありません。引っ越しのための移動そのものや、引っ越しのために飼い主さんがバタバタと忙しくしている様子も、犬にストレスを与えてしまいます。
引っ越し当日は、できるだけ愛犬がストレスを感じないよう新居に連れていってあげたいものですよね。そのためには、引っ越しの移動に使うキャリーバッグやキャリーケースにあらかじめ慣れさせておくことが大切です。
普段から愛犬がキャリーバッグやキャリーケースに自由に入れるようにし、キャリーバッグやキャリーケースを愛犬にとって心地良い場所にしておくことで、移動の際もストレスを感じにくくなります。
乗り物に慣れさせておく
引っ越しの際の移動手段に合わせて、前もって乗り物に慣れさせましょう。車で移動する場合、いきなりの長時間移動は犬にとって負担になるため、引っ越し前から少しずつ車に乗せて車に乗ること自体に慣れさせておきます。すでに車に乗ることに慣れている場合も長時間の移動は心身の負担になってしまうため、移動の途中に公園やサービスエリアで休憩させるなど、愛犬の様子を見ながら慎重に移動するようにしてください。
乗り物酔いが心配な場合は、あらかじめ獣医師に相談し、愛犬に合った酔い止めを処方してもらうといいでしょう。
犬の種類や大きさによっては、飛行機や新幹線といった公共交通機関への受け入れができない可能性もあります。公共交通機関での移動を検討する際は、あらかじめ愛犬の持ち込み(預け入れ)が可能かどうか、利用する航空会社や鉄道会社などに確認してください。
車や公共交通機関での移動が困難な場合、ペット輸送の専門業者に依頼するという方法もあります。犬の種類や体調を見極めて、最適な方法で運んでくれるので、愛犬にとって比較的負担が少なくなるでしょう。
犬の引っ越しによるストレスを軽減させる方法
旧居から新居に移動した後も、未知の環境やはじめての散歩コースなど、引っ越し後しばらくは犬がストレスを感じやすい状況が続きます。
引っ越し後のストレスを少しでも和らげるためにはどうしたらいいのでしょうか。引っ越し後の愛犬のストレスをケアするために飼い主ができることをご紹介します。
長年使用しているおもちゃを持っていく
引っ越し先で、自分のにおいがついていないものや、前の家のにおいがついていないものに囲まれると、犬は不安を感じてしまいます。
そこで、旧居で使っていたおもちゃやベッド、毛布などは新調せずに、そのまま新居に持っていきましょう。慣れ親しんだグッズをまわりに置いてあげることで、愛犬の精神的な負担を軽減することができます。
引っ越しをするとつい色々なものを買い替えたくなりますが、ペットグッズの新調は愛犬が新しい環境に慣れてからにしたほうがいいでしょう。
引っ越し後はふれ合う時間を増やす
引っ越し直後は、環境の変化によって犬が不安を感じやすいタイミングです。だからこそ、できるだけ愛犬と一緒に過ごす時間を確保し、なでてあげる、一緒に遊んであげるなど、いつも以上にスキンシップを取ることを意識してください。
また、慣れない環境で留守番をさせると、犬が「知らない場所に置いてけぼりにされた」と感じてしまうため、飼い主を呼び戻そうとして無駄吠えをするかもしれません。
引っ越し直後にいきなり長時間の留守番をさせることは避け、10分程度の短い時間から、1時間、半日と徐々に留守番の時間を増やし、「飼い主さんは必ず帰ってくる」ということをわからせてあげましょう。
引っ越し後になるべく愛犬と一緒にいる時間をつくるためにも、長期休暇に合わせて引っ越しをするなど、引っ越しのスケジュールを工夫できると理想的です。
叱らずに犬のペースを尊重する
愛犬が引っ越しにストレスを感じると、トイレに失敗する、夜鳴きをするなどの問題行動が表れるかもしれません。
飼い主さん自身も忙しいときに、いままでできていたことができなくなってしまうとついイラッとしてしまうかもしれませんが、一番戸惑っているのは犬自身です。叱ってしまうと犬が余計にストレスを感じてしまうので、粗相をしても叱らずにわかるまでじっくり教えてあげることや、愛犬が何にストレスを感じているのかを察知してできるだけその原因を取り除いてあげることが大切です。
引っ越し後にトイレに失敗してしまう場合は、旧居と同じような場所にトイレトレーを置くなど、できるだけ旧居の環境を再現してあげると早く慣れることができます。
ケージに入れて留守番させる
慣れない環境にひとりになることが、愛犬にとってストレスになります。
そのため、落ち着けて安心できる場所となるケージで、留守番させる方法がおすすめです。
犬は、本能的に狭い場所が落ち着く特性があるので、ストレスの軽減につながります。
お散歩に連れていく
散歩は、犬のストレス発散のためにとても重要なため、荷ほどき等で忙しくても 欠かさず行くことをおすすめします。
「見たことのない景色」、「引っ越しの準備で慌ただしくしている飼い主さん」とストレス発生の状況に事欠かきません。
スキンシップをとる手段として、散歩をおすすめします。

犬が引っ越しでストレスを感じているサイン

引っ越しで環境が変わると、犬はさまざまな要因からストレスを受けやすくなります。私たち人間は理由も目的もわかったうえで引っ越しますが、犬は心の準備ができません。さまざまなストレス要因から、これまでできていたことができなくなったり、体調に異変をきたしたりすることがあります。
ここでは、引っ越し後によくみられる犬のストレスサインについて解説します。
吠える回数が増える
ストレスで神経過敏になっていると、吠える回数が増えたり、夜鳴きをしたりすることがあります。
外の音に反応して吠えてしまうのであれば、なるべく外の音が聞こえない部屋で過ごさせたり、テレビやラジオをつけて外の音が聞こえないようにしたりすると効果的です。また「大丈夫だよ」と声をかけて、なでてあげるのもいいでしょう。
引っ越し後に夜鳴きをするときは、慣れない環境に不安を感じて「寄り添ってほしい」と飼い主さんを呼んでいると考えられます。その場合は、愛犬が新居に慣れるまでのあいだ、同じ部屋で寝かせることを検討してもいいでしょう。飼い主さんが安心して眠っている姿を見れば、愛犬の不安も軽減されます。
夜に眠らなくなる
夜に眠らなくなるのも、引っ越しのストレスが原因となっている可能性が高いです。夜は暗くなり、あたりも静かになりますが、だからこそちょっとした音や光にも敏感に反応して、不安を感じやすくなることがあります。夜鳴きをする場合は、飼い主さんが寝てしまうことで、寂しさを感じているのかもしれません。
愛犬が夜に眠らないときは、おもちゃや毛布など、愛犬が気に入っているものをケージの中に入れてあげてください。犬は寂しがり屋なので、身体にふれるものがあると、寂しさが軽減されます。
下痢や嘔吐が続く
食事を変えたわけでもないのに引っ越し後に下痢や嘔吐が続くときも、引っ越しによるストレスが原因となっている可能性があります。新しい環境で緊張状態が続くと、犬は神経性の下痢を起こすことがあるほか、軟便になることもあります。
下痢や嘔吐、軟便の状態が数日間続くようであれば獣医師に相談しましょう。特に小型犬や子犬の場合は、重篤な症状につながる可能性もあるため、軽く考えずに早めに動物病院に連れていってあげてください。
落ち着きがなくなる
犬が家の中をぐるぐる歩き回るなど、落ち着きがない様子を見せたら、それも引っ越しによるストレスサインと考えられます。引っ越し後は慣れない環境で神経質になっているので、ケージやトイレをできるだけ旧居に近いレイアウトで配置するなど、犬が落ち着いて過ごせるように工夫してあげましょう。
また、犬は飼い主さんの様子を敏感に感じ取ります。飼い主さんがバタバタと忙しくしていたり、イライラしていたりすると犬が不安を感じてしまうため、引っ越し後の忙しい時期でも愛犬の前ではなるべくリラックスした様子を見せることを心がけてください。
犬も引っ越し手続きが必須
私たち人間が引っ越す際は「転居」または「転出・転入」の手続きをしなければならないように、犬も引っ越し手続きが必要です。最後に、犬と引っ越す際に必要な手続きを確認しておきましょう。
旧住所と異なる市区町村へ引っ越す場合
異なる市区町村に引っ越す場合、引っ越し後すみやかに、新住所を管轄する役所の窓口や保健所などで、登録住所の変更手続きを行います。手続きができる場所は自治体によって異なるため、どこで手続きができるのか自治体のホームページなどで確認しましょう。
飼い犬の登録住所の変更手続きにあたっては、一般的に以下の3点が必要となります。
- 登録事項変更届(呼称は自治体によって異なります)
- 旧住所地で発行された鑑札
- 注射済票(注射済の場合)
同一市区町村内で引っ越す場合
同一市区町村内で引っ越す場合も、登録住所の変更手続きが必要です。引っ越し前は何もする必要はありませんが、引っ越し後すみやかに管轄の役所や保健所などで登録事項の変更を行ってください。
手続きの場所は自治体によって異なるほか、同一市区町村内で引っ越す場合は、電話やオンラインでの変更手続きができる場合もあります。詳細については自治体のホームページなどで確認しましょう。飼い犬の登録住所の変更手続きにあたっては、一般的に以下の3点が必要となります。
- 登録事項変更届(呼称は自治体によって異なります)
- 旧住所地で発行された鑑札
- 注射済票(注射済の場合)

引っ越し時のライフライン手続きはでんきガス.netを利用する
ストレスを感じる要因を理解し、引っ越し前後はいつも以上に愛犬の様子に気を配り変化を見逃さないようにしたいものですね。
また、電気やガスなどの手続きはもうされましたか?
面倒な電気やガス・インターネットの手続きにはでんきガス.net(0120-911-653)がおすすめです。でんきガス.netは、ライフライン手続きを一括手配できるので、手続きが電話一本で完了します。引越しの負担を軽くしたい方はぜひ利用してみてくださいね。
受付窓口 | でんきガス.net |
---|---|
電話番号 | 0120-911-653 |
受付時間 | 8:00~20:45(年末年始を除く)
※Web受付は24時間受付 |
▼でんきガス.netについてはこちら でんきガス.netって?電気やガスの面倒な手続きを無料手配してくれるって本当?