
引越しで洗濯機の水抜きが必要?やり方や注意点、水抜きのタイミングを解説!
引っ越しで洗濯機を運搬する場合、自分で作業をする場合は、事前に水抜き処理が必要となります。
間違った手順で処理を行うと、運搬時に水漏れするトラブルが起こる可能性があります。故障の原因にもなるかもしれません。
業者にまかせる場合でも、「水抜きを事前にお願いします」と言われたり、「取り外し・設置は別料金です」と提示されたりすることも。
この記事でわかる内容
- 洗濯機の水抜きの手順
- 洗濯機の引っ越しで事前に確認しておくポイント
- 洗濯機の設置方法
- 洗濯機の引っ越しのみ依頼できる業者
- 洗濯機を処分する方法
今回の記事では、洗濯機の引っ越しについて詳しく解説していきます。
目次
洗濯機の故障を防ぐ「水抜き」とは?
洗濯が終了したとき、洗濯槽の中には水は残っていません。しかし洗濯機の給水ホースや排水ホースには水が残っています。この水をしっかりと抜かないまま運搬すると、水が漏れて、ほかの家財道具を濡らしてしまうトラブルが起こる可能性があります。
水抜きを行うことで運搬が楽になる
洗濯機の水抜きをきちんと行うことは、運搬を楽にするために必要な作業です。なぜなら洗濯機に水がたまっていると、当然重量が重くなるからです。水抜きは、運搬をスムーズに行うために必須の作業といえます。
水漏れを防ぎ、家財や新居を守る
水抜きをきちんとしておかないと、運搬中に水が漏れだすトラブルがおこります。ほかの家財道具を濡らしてしまったり、新居の床が水浸しになったりと、余計な作業が増えてしまいます。
また、故障の原因にもなりかねません。水抜きはとても簡単な手順でできますので、事前にしっかりと行いましょう。
洗濯機の水抜きを行うタイミングは?
洗濯機の水抜き作業時間は、機種によっても変わりますが平均30分〜1時間程度です。
引っ越し当日はどうしてもバタバタとしますので、前日に洗濯をすませたら、すぐに水抜きしておくのがおすすめです。
引っ越し業者によっては、前日までに水抜きを完了しておくように依頼されるかもしれません。また、洗濯機の取り外しや水抜きも依頼できるプランもあります。見積もりの際に、確認しておきましょう。
水抜きの手順

洗濯機の水抜きの手順を紹介します。縦型洗濯機とドラム式洗濯機では手順が少し異なります。
<用意するもの>
- 古タオル、ぞうきん
- 洗面器など水を受けるもの
作業終了後、洗濯機を傾けると、水が残っているような音がすることがあります。
これは洗濯機を平衡に保つための液体バランサーという装置の音なのでご安心ください。
縦型洗濯機の水抜き手順
水抜き作業は、給水ホース→排水ホースの順に行っていきます。
所要時間は30分〜1時間程度です。
給水ホース 水抜き手順
- 洗濯槽の中の洗濯ものはすべて取り出す
- 水道の蛇口を閉じる
- 洗濯機のふたを閉めて、スタートボタンを押す
- 1~2分たったら、給水ホースをはずす
給水ホースの水抜きを終えてから行います。このとき、給水ホースからの水が洗濯機に残っている状態になります。
給水ホースから水が少し出てくる場合があるので、古タオルなどを敷いておきましょう。
排水ホース 水抜き手順
- 洗濯機のふたを閉めて、脱水ボタンを押す
- 1分程度まわしたら脱水を終了させ、洗濯槽の水気をふきとる
- 排水ホースをはずす
排水ホースをはずしたとき、水があふれてくることがあるので、洗面器や古タオルなどを用意しておきましょう。
また、はずした付属品は袋にいれて、紛失しないように気をつけてください。
ドラム式洗濯機の水抜き手順
ドラム式洗濯機の場合は、給水ホース→糸くずフィルター→排水ホースの順に水抜きを行っていきます。
所要時間は30分〜1時間程度です。
給水ホース 水抜き手順
- 洗濯槽の中の洗濯ものはすべて取り出す
- 水道の蛇口を閉じる
- 洗濯機のふたを閉めて、ドライコースまたは槽洗浄コースなどのスタートボタンを押す
- 15秒~30秒で電源を切り、給水ホースをはずす
給水ホースから水が少し出てくる場合があるので、古タオルなどを敷いておくとよいでしょう。
糸くずフィルター・排水ホース 水抜き手順
- 洗濯機のふたを閉めて、脱水ボタンを押す
- 1分程度まわしたら脱水を終了させる
- 糸くずフィルターのつまみをゆるめ、洗面器で水を受ける
- 水がすべて出たら、タオルでふきとる
- 洗濯槽の水気をふきとる
- 排水ホースをはずす
給水ホースの水抜きを終えてから行います。このとき、給水ホースからの水が洗濯機に残っている状態になります。
はずした付属品は袋にいれて、紛失しないように気をつけてください。

洗濯機の引っ越しで注意しておきたいこと
洗濯機はかなりの重量があるため、自分で運搬するのはかなりの重労働です。スムーズに運搬して取り付けできるように、事前にしっかりと準備しておくポイントを紹介します。
新居の設置場所を確認しておく
現在使用している洗濯機が、新居の間取りでも問題なく使用できるか、しっかり確認しておきましょう。具体的にチェックしておくポイントは、以下のとおりです。
- 蛇口の位置
- 排水溝の位置
- 防水パンの大きさ
- 運搬のルート
事前に確認しておくことで、新居でもスムーズに洗濯機が使えます。
現状のままだと設置できない場合は、別売りの防水パンを用意したり、ホースやパイプを延長したりと、付属品を用意する必要があります。
困ったときは、洗濯機の設置を業者に依頼するのもひとつの方法です。
付属部品の紛失に注意する
取り外しの作業をした際に、付属品を無くさないように注意してください。また、購入した時には使わなかった付属品が、新居では必要になることもあります。紛失した場合は再度購入することになり、部品がそろうまで洗濯機が使えなくなってしまいます。
取り外し・梱包時には部品をきちんと整理してまとめておきましょう。
水が残っていないか確認する
冷蔵庫の内部に水が残っていると、運搬中の水漏れや故障の原因になります。さらに、引越し業者によっては、運搬中の水漏れは追加料金がかかる場合があります。
冷蔵庫の水抜き後は、中に水が残っていないか確認しておきましょう。
床と水平に設置されているか確認する
洗濯機を傾いた場所やゆがんだ場所に設置すると、洗濯物がかたり大きく振動してしまいます。騒音や水漏れの原因なるので、洗濯機は床と水平に設置しましょう。
水平に設置されているか確認するには、本体あるいは付属の水準器を使います。水準器の確認方法はそれぞれの洗濯機によって異なるので、詳しくはお手持ちの説明書をご覧ください。

洗濯機設置の手順
洗濯機の設置は、手順通りに行えば自分でも設置できます。
簡単に言うと、排水ホース、電源、アース線、水道栓を取り付けるだけです。
自分で設置できる手順を紹介します。
必要な道具は、ドライバーのみ。梱包時にはずした付属品もそろえておきましょう。
むずかしい場合は、業者に設置を依頼することをおすすめします。
<必要な道具>
- ドライバー
- 洗濯機の付属品
アース線を取り付ける
- 電源プラグにあるアース線取り付け場所を開けて、中にあるネジをドライバーでゆるめる
- アース線を差し込み、しっかりとネジを締める
アース線は、洗濯機の漏電を防ぐために必要です。
必ず取り付けをしましょう。アース線のない電源プラグは、追加工事で設置が可能です。
排水ホースを取り付ける
- 排水口に排水エルボ(L字のパイプ)の留め具をゆるめる
- 排水ホースを差し込み、留め具をきつく締める
ゆるく締めると、水漏れの原因となりますので、しっかり締めましょう。
賃貸住宅で、もし排水エルボがない場合は、管理会社に連絡してください。前の入居人が間違えて取り外してしまった可能性があります。
また、ホームセンターで数百円程度で購入することもできます。
給水ホースを取り付ける

給水ホースは、洗濯機本体と蛇口側に接続すれば完了です。
蛇口側には止水機能のある「ニップル」という部品がついている場合があります。ネジが4つついているので、ドライバーでしっかりと締めて完成です。
試運転をして完了
設置作業が無事に終わったら、電源プラグを差して、水道栓を開け、試運転してみましょう。
水漏れ、ガタつきなどなければ無事完了です。
部品がない、サイズが合わない、うまくいかないときは業者に設置をお願いすることをおすすめします。
洗濯機の運搬のみ引っ越し業者に依頼できる?
洗濯機の運搬が自分ではむずかしい場合は、もちろん引っ越し業者に依頼できます。
洗濯機のみ単品でも可能ですし、そのほかの大型家電も合わせて依頼してもいいですね。
引っ越し業者に依頼する場合は、どこまで依頼するかによって料金が変わってきます。
- 洗濯機の運搬のみ
- 洗濯機の取り外し・運搬まで
- 洗濯機の取り外し・運搬・設置まですべて
洗濯機の運搬のみを業者に依頼する場合の相場は?
以下の表は、洗濯機のみの運搬が可能な引っ越し業者のプランの一覧です。
料金は公式ホームページを参照にしていますが、サイズや重量、運搬距離によって料金が異なるため、公式ホームページでは非公開にしている企業が多い印象です。
洗濯機単品の運搬ではなく、大型家電数点での料金となるので、洗濯機に加えて冷蔵庫を運搬してもらうこともできます。
お荷物や距離、引っ越しの時期によって料金は変わりますので、目安にしてください。
詳細はリンクのページよりお問い合わせください。
業者名「プラン名」 | 料金目安 |
---|---|
サカイ引越センター 小口便引越プラン | 非公開 |
アーク引越センター 大物限定プラン | 非公開 |
日通「引越し単身パックS・L」 | 19,800円~(距離による) |
ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」 | サイズにより異なる |
洗濯機の設置は別料金となる場合が多い
洗濯機の設置作業を業者に依頼することも可能ですが、オプションで別料金となる場合がほとんどです。
引っ越し業者による洗濯機設置料金 | 3,000円~9,000円程度 |
---|---|
家電業者による洗濯機設置料金 | 5,000円~8,000円程度 |
縦型洗濯機よりもドラム式洗濯機のほうが、やや高めの料金設定となっているようです。
設置料金はあくまでも目安です。後から設置のみを依頼するより、見積もりをとる段階で希望を伝えておいたほうが、安くすむかもしれません。
引っ越しのタイミングで洗濯機を処分するには

古い洗濯機の場合、運搬・設置にかかる費用や手間を考えると、処分をして、新居で新しく購入したほうがお得かもしれません。
洗濯機の使用年数によっては、検討してみてはいかがでしょうか。
寿命を過ぎていたら買い替えしよう
洗濯機のような家電製品は、一般的に10年くらい使用できると考えている方が多いようです。中には、20年以上大切に使い続けている人もいるほどです。
しかし、メーカーが定めている寿命は6~7年と、意外と短いのです。
メーカーは、「長期使用製品安全表示制度」という法律に基づいて、洗濯機が安全に使用できる期間を6~7年と定めているためです。
この期間を過ぎると、メーカーは部品を保有しなくなるため、修理に対応しなくなります。
これを「部品保有期間」と呼びます。
【参考:経済産業省 長期使用製品安全表示制度】
メーカーごとの部品保有期間は、以下のとおりです。
メーカー名 | 縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 |
---|---|---|
パナソニック | 7年 | 6年 |
ハイアール | 6年 | 6年 |
シャープ | 6年 | 6年 |
東芝 | 6年 | 6年 |
日立 | 6年 | 6年 |
縦型洗濯機の場合は、本体に「製造年」と「設計上の標準使用期間」というシールが添付してあるはずです。
シールの年数を確認して、設計上の標準使用期間を過ぎていたら、買い替えも含めて検討してみましょう。
洗濯機の処分は家電リサイクル料金が必要
洗濯機が設計上の標準使用期間を過ぎていたら、処分を検討されることをおすすめします。
洗濯機は「家電リサイクル法」に基づいて処分する必要がありますので、金属ゴミや粗大ごみには出せません。
正しい方法で処分しない場合は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により罰せられます。5年以下の懲役、または1,000万円(法人の場合は3億円)以下の罰金が科せられることになりますので、適切に処分を行ってください。
処分の方法は主に4つの方法があります。
- 自治体の指定引取場所へ直接持ち込みする
- 家電量販店で下取り依頼する
- 引っ越し業者に回収を依頼する
- リサイクルショップで買取依頼する
自治体の指定引取場所へ直接持ち込みする
お住まいの地域によっては、自治体で家電リサイクル品の回収を行う日を設けている場合もあります。しかし全国的にみると、「リサイクル家電の回収はしない」としている自治体が多くなってきています。
市町村や自治体が指定する引取場所へ、「家電リサイクル券」を事前に購入し、持ち込む方法が一般的です。
お住まいの市町村のホームページで、処分方法について確認してください。指定業者に電話連絡をして持ち込むか、引取を依頼することになります。対応については各自治体で異なります。
一例として、東京都千代田区の場合を紹介します。
<例>東京都千代田区の場合
申し込み先 | 家電リサイクル受付センター |
---|---|
収集日前日~当日 | 収集業者から事前の電話連絡がある |
収集日当日 | 家電製品を収集運搬会社に引き渡す収集運搬会社に現金で家電リサイクル料を支払いリサイクル券を受け取る |
電話番号:03-5296-7200
月曜日~土曜日(8:00~17:00) 年末年始を除く
リサイクル券の購入の仕方は、自治体によって異なり、事前に郵便局で購入をしなければならない場合もあります。必ず各自治体のホームページでご確認ください。
家電量販店で下取り・回収を依頼する
洗濯機を新しく購入するなら、購入店で下取りを依頼するのが最も楽な方法です。
購入するときに、古い洗濯機の回収も依頼しておくとスムーズに処分できます。
引っ越しのときは、新居についてから洗濯機の購入を検討される方もいらっしゃると思います。その場合は、古い洗濯機の引取だけお願いできる場合もありますので、家電量販店に問い合わせしてみてください。
また、直接持ち込みでも家電量販店での処分依頼ができます。
直接持ち込みの場合の料金は、家電リサイクル料金2500円前後+収集運搬費1650円となり、4200円から5000円ほどが相場となります。
引っ越し業者に回収してもらう
多くの引っ越し業者では、引っ越し作業と同時に不用品回収を行っています。
もちろん、家電リサイクル料金が必要になるのと、別途オプション料金もかかりますが、自分で指定場所まで持ち込む手間がかからないのでとても助かります。
業者によっては、不用品の買取も可能です。引っ越しのときには多くの不用品が出ると思いますので、回収サービスを行ってくれる業者を選ぶとよいでしょう。
家電リサイクル品の回収の可否について、以下の表にまとめました。
社名 | 家電リサイクル法対象商品引取 |
---|---|
サカイ引越センター | 〇 |
アーク引越センター | 〇 |
アリさんマークの引越社 | 〇 |
ヤマトホームコンビニエンス | 〇 |
日本通運 | 〇 |
アップル引越センター | 〇 |
ハート引越センター | ✕ |
料金は「家電リサイクル料」+「運搬費」となります。
運搬費として3000円程度と予想されますので、リサイクル料と合わせて6000円~7000円程度の見積もりになるでしょう。
洗濯機の重量や機種によっても異なりますので、詳しくは各業者にお問い合わせください。

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引っ越しのときに、洗濯機を運搬するために必要な作業をまとめました。水抜きや設置は、手順通り行えば、それほど難しい作業ではありません。
運搬はひとりでは大変なので、二人以上で行うか、運搬のみを引っ越し業者に依頼することも可能です。見積もりをとって比較しながら、どこまで作業をまかせるかよく検討してみましょう。
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