
ピアノ引っ越しの運送費用相場は?おすすめの専門業者や注意点を紹介!
今住んでいる家から引っ越し先にピアノを持っていく場合、ピアノの引っ越し方法が気になりますよね。グランドピアノやアップライトピアノ、クラビノーバやエレクトーンのような電子ピアノなど、ピアノにも様々なタイプがありますが、どれも取り扱いに細心の注意が必要です。
今回はピアノの引っ越し方法や専門業者に依頼した場合の費用の相場、運送する際の注意点など、ピアノの引っ越しにまつわるあらゆる疑問を深掘りしていきます!
ピアノの引っ越しは専門業者に頼むべき?
単身世帯や近場への引っ越しだと、自力での引っ越しを考えてる方もいらっしゃると思います。費用対効果を考えると、自分で引っ越しするとかなりお得になりますよね。
そんな時、ピアノがある場合はどうすれば良いのでしょうか?グランドピアノは流石に無理でも、アップライトピアノなら動かせそう…?
たとえ持ち上げられたとしても、残念ながらピアノの引っ越しを自力で行うのはおすすめできません。家財の引っ越しを自力でした場合でも、ピアノは専門業者に依頼しましょう。
何故自力で運んではいけないのか、またどのような専門業者があるのかをご紹介していきます。
ピアノは非常にデリケートな楽器
ピアノはその大きさに似合わず、とてもデリケートな楽器です。アップライトピアノとグランドピアノとで、形は全然違いますが、中身の繊細さは同じです。
そもそも、ピアノは木でできた枠の中にピアノ線が張り巡らされ、鍵盤を叩くとカラクリ仕掛けのように、フェルトでできたハンマーがピアノ線を叩いて音を出します。激しい演奏にも耐えられるようにはできていますが、振動や衝撃にはめっぽう弱く、少し本体を動かすだけで調律が狂ってしまうほどデリケートなのです。

また、意外と知られていませんが、ピアノは湿気や乾燥にも弱く、急激な気温差にも耐えられません。少し雨に濡れただけで、内部が損傷してしまいます。もちろん、内部に水が入ってしまえば修復不可能となってしまいます。
アップライトピアノは210〜270kgありますが、もし仮に持ち上げられたとしても、そっと運ぶのはかなりの技術が必要です。もちろん、洗濯機や冷蔵庫のように軽トラの荷台に乗せて運ぶなんて事も出来ませんし、台車に載せてゴロゴロ…なんて言語道断です。そうなると、やはり専門業者に頼むしかありません。
引っ越し業者に頼む場合はオプション料金がかかる
ピアノの引っ越しを、他の荷物と一緒に引っ越し業者にお願いしよう、と考えていらっしゃる方もいますよね。しかし、それもおすすめできません。
何故なら普通の引っ越し業者だとピアノの運搬ノウハウを持っていない場合が多く、オプション料を引っ越し業者に払い、その引っ越し業者を通して専門業者に依頼する事になるだけからです。また、もしオプション料金なしで運搬できると言われた場合は、ピアノの中身の保証はしてもらえない可能性がありますので大変危険です。
(アップライトピアノのサイドに台車をくくりつけ、横倒しにし、手押しで運んでいる引っ越し業者さんを見た事がありますが、それではハンマーが相当なダメージを受けてしまいます。)
クラビノーバ(大型電子ピアノ)やエレクトーンの場合は?
YAMAHAのクラビノーバやエレクトーンは、タイプによってはかなり大型で重量も増しますが、自力での運搬や引っ越し業者での運搬が可能となっています。ピアノ同様、取り扱いに細心の注意は必要です。水気厳禁、衝撃や振動にも気をつけて運びましょう。
体力に自信がある方は、なるべく台車などを使わず持ち上げたまま運んでください。その方が安心です。
電子ピアノは鍵盤部分が心臓部分です。鍵盤上にものを置かないのはもちろん、鍵盤部分が水平になるように運搬・設置してください。長時間傾けて放置した場合、センサー部分が故障し音量バランスがおかしくなってしまったり、タッチによる音色の変化が出せなくなります。
またメーカーの保証に入っていたとしても、引っ越しによる故障は保証の対象外となりますので、気をつけましょう。
専門業者に頼むと安心
ピアノの引っ越しは専門業者に直接依頼すると良いでしょう。ピアノ運搬の専門業者の方々は、高い技術力で安全にピアノを運搬して下さいます。パワフルな職人技は、見ていて感動してしまうほどです。
とはいえ、ピアノ運搬の専門業者なんて縁がないですし、よく知りませんよね。せっかく専門業者に頼むなら、信頼できるところに頼みたい!そんな方のためにおすすめできるプロフェッショナルなピアノ運搬専門業者をご紹介いたします。
ピアノ運送株式会社
ピアノ運送株式会社は、YAMAHAが斡旋しているピアノ運搬認定業者です。創業1910年と日本で一番の歴史を持ち、コンサートホールへのピアノ搬入なども請け負う大手老舗業者です。
湿度や温度を管理しながら運べるプロ御用達空調車での運搬も可能です(都内のみ、要問い合わせ)
日本ピアノ運輸
半世紀以上、100万件以上のピアノを運搬してきた日本ピアノ運輸も、確かな実績・ノウハウがあり信頼できる専門業者です。全国各地に支社があるので、地方からのご利用でも追加料金がかかりません。
また、ピアノと一緒にタンスや金庫などの運搬もオプションで依頼できるそうです。
池田ピアノ
近年上記2社に並び、実績を重ね好評を得ているのが池田ピアノです。敏腕社長の元、徹底した社員教育で、クオリティの高い運搬作業を行ってくれます。
無線を使った小型クレーンでの運搬作業に定評があります。
タキガミピアノ
創業47年のピアノ専門会社タキガミピアノです。経験豊富な専門スタッフが、ピアノ移動、引越し、運送、調律、修理からクリーニングと幅広い内容を請け負う業者です。ピアノ保険もオプションで付帯できるそうです。
ピアノの引っ越し費用はどのくらい?
ここまでピアノの引っ越しに関する手順などを見てきましたが、気になるのはやはりコスト面です。なるべくコストを抑えて、なおかつ安全に運んでもらいたいところですが、費用はピアノの種類(重さ・大きさ)、運ぶ距離、特殊作業の有無で変わってきます。条件による費用の変化を詳しく解説いたします。
アップライトピアノ
以下は、アップライトピアノの引越し・運送にかかる料金の相場表です。
運送距離 | 〜10km | 〜20km | 〜30km | 〜40km | 50km〜79km | 80〜99km | 100〜120km |
---|---|---|---|---|---|---|---|
料金相場 | 18,200円 | 20,150円 | 22,100円 | 23,400円 | 27,950円 | 34,450円 | 37,700円 |
グランドピアノ
以下は、グランドピアノの引越し・運送にかかる料金の相場表です。
運送距離 | 〜10km | 〜20km | 〜30km | 〜40km | 50km〜79km | 80〜99km | 100〜120km |
---|---|---|---|---|---|---|---|
料金相場 | 31,417円 | 33,800円 | 39,260円 | 39,867円 | 49,400円 | 61,100円 | 67,340円 |
特殊作業による料金加算
ここからがピアノ運搬ならではの問題です。地上階以外の階からピアノを搬出・搬入する場合、作業内容によって料金が加算される仕組みになっています。
エレベーターでの搬出・搬入
エレベーターを使っての搬出・搬入の場合は、2,000円程度の加算料金がかかります。
エレベーターの大きさは、9人乗り(600kg)以上であれば、アップライト、グランドピアノ共に使用できると考えて大丈夫です。しかし、マンションによっては管理会社で禁止している場合がありますので、作業前に確認しておきましょう。
6人乗りのエレベーターの場合は、アップライトピアノがギリギリ載せられる場合もありますが、ほとんどの場合は厳しいです。見積もりの際にも、階段で運ぶことになる可能性が高いと言われるでしょう。
階段での搬出・搬入
エレベーターが使用できず、階段を使って搬出・搬入する場合は、階数毎に料金が加算されます。大体1階毎に5,000円から9,000円程の加算となります。
アップライトピアノは端と端を一人づつ持ち、一人が後ろ歩きで階段を上り下りし、もう一人が指示を出しながら支えるという形で作業を行っていきます。グランドピアノも同じようにして、3人がかりで運んで行きます。かなりの重労働なのに、大切に作業して頂いているのを見ると、感謝の気持ちでいっぱいになります!
帯が作業の要!?
ピアノを運搬する際は、キルティングされた布で厳重に養生します。アップライトピアノは本体をぐるぐる巻きに、グランドピアノは足を外してピアノ本体をぐるぐる巻きにします。
そうしてしまうと、掴む場所がないのでどうするのかと思いきや、柔道の帯のようなものを下に引っ掛けて、肩に通して担ぐのです。
何度か現場に立ち会った事がありますが、作業員さん達曰く、この帯があるおかげでぶつける事なく運べるとおっしゃっていました。まさに職人技ですね。
クレーンを使って窓から搬出・搬入
エレベーターが小さかったり、間口が狭くて搬出・搬入経路が確保できない場合は、クレーンを使っての作業になります。搬出・搬入に用いる窓の真下にクレーンを停めて作業できる場合は10,000円程度、立地の関係で窓から遠い場所にクレーンを停める場合は、大きなクレーンが必要になるので20,000円程度の料金が加算されます。
先程ご紹介した池田ピアノは専門業者の中でもクレーンでの搬出・搬入技術に長けていて、狭い住宅地での作業や、電線が多い場所での作業にも対応してくれます。

ピアノと引っ越しする時の注意点
ここまでに手順やコスト面を見てきましたが、
この章では運送する際の注意点に触れていきます。
デリケートな楽器であるピアノの梱包や運搬経路の確保、
搬入スケジュールと作業は沢山ありますが、一つ一つ見ていきましょう。
ピアノ専用の梱包材で養生する
専門業者によっては、ピアノの形に合わせた専用のカバーや布でできた梱包材を用意しています。そのため、ピアノに傷がつく恐れのあるガムテープや段ボールなどは使用しません。
また、ピアノと一緒に引っ越しする際には、ピアノの大きさや経路の確認、設置場所の強化など、いくつか注意しなくてはならないポイントがあります。
経路の確保から順に見ていきましょう。
運搬経路の確認
ピアノと引っ越しする時は、まず最初にピアノを搬出・搬入する際の経路を確保しなくてはいけません。
グランドピアノは足とペダルを外し、鍵盤とハンマーのついた部分を90度回転させて運びます。ですので、運搬経路はピアノ本体の厚みの幅が通れれば問題ありません。
アップライトピアノは、立てた状態のままで運ぶので、ピアノの一番幅がある部分(鍵盤の手前から奥まで)が通れれば問題ありません。ちなみに、YAMAHAの現行アップライトピアノでは、幅147〜156cm、奥行きは60〜68cm、高さが121cmまたは131cmとなっています。
目安としてはピアノの幅+作業員さんの腕が入るスペースで、80cmと考えておくといいでしょう。
旧居からの搬出は、ほとんどの場合問題ありませんが、新居への搬入はメジャーを持って、事前に現場でシミュレーションしておくと安心です。自宅にあるピアノを測ってから出かけましょう。
狭い曲がり角に注意!
廊下の曲がり角や折り返しのある階段(階段の途中に曲がり角があり、方向転換が必要な階段)が運搬経路上にある場合は注意が必要です。ピアノがギリギリ通れる幅しかない場合は、曲がる時に曲がりきれなかったり、無理に進もうとすると突っかかって最悪の場合は身動きが取れなくなるケースがあります。
ピアノの一番長い辺(対角線)が通せるか、事前にチェックしておきましょう。ちなみにどのタイプのピアノでも、幅90cm以上はないと厳しいです。ピアノのサイズがわからない時には参考にしてみてください。
手すりやドアノブにも注意!
思わぬ落とし穴なのが、経路上にある手すりとドアノブです。廊下の幅がギリギリだった場合、手すりやドアノブが障害となる場合があります。
アップライトピアノの場合は、なんとか少し高めに持ち上げて、手すりを避けて運んでもらう事が出来ますが、グランドピアノは幅が均一なのでそうはいきません。
ドアノブは最悪外す事が出来ますが、手すりは外すのが難しい場合が多いので、測定の際に気をつけましょう。
搬入スケジュールの調整
ピアノの搬出・搬入経路が確保できたら、引っ越しスケジュールの調整を始めましょう。引っ越し当日にピアノの搬出・搬入作業を行うのはかなり難しいので、別日でプランニングする事をおすすめします。他の荷物の搬出作業と同時にピアノの搬出作業をするのは厳しいからです。
もし、別日に作業するのが難しい場合は、専門業者に早めに相談しましょう。また、可能なら作業の段取りのために、引っ越し業者にもその旨を伝えておきましょう。両者の作業時間をずらしてもらえるとベターです。
家の広さに余裕がない場合は、搬出・搬入の順序を考慮しなくてはなりません。例えば、事前に確保した搬入経路上に大型家具を設置してしまうと、ピアノが入れなくなってしまう場合がありますし、逆にピアノを先に設置したが故に大型家具が入らなくなる可能性も出てきます。
一般的には、玄関に近いものから先に搬出し、搬入時は玄関から遠い奥の部屋から設置していくと安心と言われています。経路や間取りを確認し、搬出・搬入スケジュールを調整してください。
ピアノ一時預かり
スケジュールの調整時に役に立つサービスがピアノ一時預かりです。荷物や家財の引っ越しより前に旧居からピアノを搬出する際などに、搬入までの数日間しばらく預かってもらうことができます。そうすることで、搬出・搬入スケジュールの調整がしやすくなりますよね。
サービス料も良心的で、先程ご紹介した専門業者では、1日あたり200〜300円で預かってくれます。是非ご利用をご検討ください。
設置場所の床強度の確認
新居での設置場所も大切です。購入時は楽器店の方が確認して設置してくれたと思いますが、今回はそうもいきません。
ピアノの設置環境として適しているかを考えてから設置場所を決めましょう。
まず、湿気や乾燥に弱いので、キッチンやお風呂場の側、西日が当たる場所や結露の溜まりやすい大きな窓の近くは不適切です。
また、設置場所の床の強度が十分かどうかも確認が必要です。300kg近くあるピアノを足だけで支えてるので、かなりの負荷がかかります。
市販の床補強板やピアノ用のキャスター皿を用意しておくと安心です。備品として取り扱っている可能性もありますので、専門業者の方に相談するのも良いですね。

引っ越し時のライフライン手続きはでんきガス.netがおすすめ

思い入れのあるピアノを新居に持っていく方法をご説明いたしました。ピアノは子供から大人まで、誰でも楽しめる楽器です。傷ひとつ付けずに運んでもらい、これからも楽しい毎日をピアノと一緒に過ごしたいですね。大切なピアノの引っ越しは、専門業者にお願いしましょう!
また、引っ越し時にはライフラインの手続きも必要です。手続きが面倒な方はでんきガス.net(0120-911-653)へお電話ください。でんきガス.netなら、あちこち電話しなくても電気やガス・インターネットの手続きが一括で完了します。引越しの負担を軽くしたい方はぜひお電話してみてくださいね。
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