SDGs 大学プロジェクト × Tottori Univ.

鳥取大学の紹介

鳥取大学は、日本海と中国山地に囲まれ、自然に恵まれた美しい環境にある総合大学です。
学部では、独自のカリキュラムを用いた授業や、国内外を舞台にした実習や演習を通して、実践的なスキルを身につけることができます。また、大学院では、最先端の研究テーマに取り組むことができ、多くの卒業生、修了生が産業界や学術界で活躍しています。
本部キャンパスは、鳥取市内の中心部から車で30分ほどの場所に位置し、豊かな自然に囲まれた環境で、学生生活を送ることができます。学内には、学生の交流を促す様々な施設があり、学生たちは、クラブやサークル活動を通して、友達を作ったり、趣味を楽しんだりしています。
鳥取大学では、国際交流も積極的に行っており、世界中から多くの留学生が訪れます。留学生との交流の場や、英語での授業も用意されているため、英語力を磨くことができます。
鳥取大学は、自然に囲まれたキャンパスで、幅広い学問分野での学びができる総合大学です。自分に合った分野で学び、将来に向けてスキルを身につけたい方には、ぜひおすすめの大学です。

SDGsに取り組まれたきっかけを教えてください

細井理事:SDGsとして情報発信をするきっかけは、大学の幅広い活動を積極的に発信しようと考えたことです。
LIVIKA(島崎):「鳥取大学×SDGs 取組事例集」を作成されたきっかけは何でしょうか?
細井理事:大学の役割・使命は、「教育・研究・社会貢献」だと考えています。しかし、大学がどのような活動をしているのか、世の中であまり知られていません。そこで、SDGs17の指標に合わせた視点から活動をまとめた「鳥取大学×SDGs 取組事例集」を作成しました。大学内部でも他の組織が何をしているのかわからないこともありますので、わかりやすい形でまとめるように依頼しました。

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鳥取大学におけるSDGsに向けた取り組み

SDGs取組事例集の内容を教えてください

細井理事:教育研究関係、研究関係、社会貢献などの活動関係に項目をわけ、写真や絵をいれてわかりやすくしました。毎年更新することで、鳥取大学の特徴的な教育や研究を広く知ってもらおうという目的があります。

SDGsの取組と学生とのつながりなどについて

SDGsに取り組むことの意義について

LIVIKA(島崎):SDGsを意識して取り組むことについて、どのような意義を感じていますか?
細井理事:SDGsは世界中で取り組まれている課題であり、それに沿った取り組みは社会的にも注目されています。大学がSDGsに取り組むことで、社会的に貢献していることがわかるだけでなく、他の大学や企業などとの連携も進めることができます。また、学生にとっても、SDGsに関心を持ち、実際に取り組むことで社会貢献の意義を理解することができます。

SDGsに取り組むことの効果

LIVIKA(島崎):今回の取り組みについて、どのような効果を期待していますか?
細井理事:「鳥取大学×SDGs 取組事例集」を作成したことで、大学の教育や研究、社会貢献活動についてより広く知ってもらえるようになることを期待しています。また、今年度から表彰制度を導入し、積極的な活動とより良い資料を作ってもらえるように呼びかけることで、取り組みの向上や新しいアイデアの発掘にもつながることを期待しています。果たしてどの程度の影響力があるかはわかりませんが、少しでも社会的課題に対する関心を高め、取り組みを広げるきっかけになればと思っています。

表彰制度に関する期待

細井理事:プロジェクトに、表彰というスポットライトを当てることで、多くの人が興味を持ち、理解してもらえることを期待しています。また、来年以降も多くの応募をいただけるような取り組みになることを願っています。取組事例の発表のわかりやすさを改善することで、より多くの人に理解されることを目指しています。
LIVIKA(島崎):どのような方法で表彰対象のプロジェクトが選出されるのでしょうか?
細井理事:第1次選考を通過したプロジェクトについて、簡単なプレゼンテーション動画を作成してもらい、それを見ながら投票する方法を計画しています。また、表彰されたプロジェクトに関しては、ホームページでの公開を検討しております。

選考プロセスや内容についての詳細

LIVIKA(島崎):具体的な選考プロセスや内容について教えていただけますか?
細井理事:はい、第1次予選は10件から15件ほど各部局の部局長の方々に選んでいただきます。選出されたプロジェクトに対して、約3分程度のプレゼンテーション動画を作ってもらい、まとめたものを全学でに公開し投票してもらう予定です。また、外部からの審査員もお招きします。鳥取県庁が主導して作った「鳥取SDGsネットワーク」のメンバーに審査をお願いする予定です。表彰されたプロジェクトには、プレゼンテーション動画を通じてSDGsの啓発活動に繋がることを期待しています。

鳥取大学の特色

LIVIKA(島崎):鳥取大学の特色について教えてください。
細井理事:鳥取大学の特色の一つには、乾燥地や砂漠化防止に関わる研究があります。この分野において、本学の乾燥地研究センターは日本随一の研究機関であると言えます。鳥取には東西16kmに広がる砂丘が存在し、かつては水が十分に供給されないため農業に向かず、多くの方々が苦労されていました。天秤棒の両端に桶を抱えて何度も往復する“嫁殺し”と呼ばれた水やり作業もありました。このような状況を何とかしたいと立ち上がったのが、農学部の先生方になります。生産環境を改善すべく、乾燥地に強い作物の研究が行われるようになりました。本学は、アメリカからスプリンクラーを導入した先駆者でもあります。このように、地元の乾燥地を克服するための研究から、いまでは世界の乾燥地を改善するための取り組みまで、鳥取大学はSDGsに貢献する存在となっています。

乾燥地についての重要性や厳しさ

LIVIKA(島崎):乾燥地について、その重要性や厳しさについて教えてください。
細井理事:乾燥地は、限界的な地域であり、作物生産において非常に厳しい条件下にあります。また、社会的な生活においても厳しい場所が多く、政治的な問題混乱も起こっています。中東やアフリカなどの地域では、共同研究に参加していた国が紛争に巻き込まれて危険に晒されたり、研究が中断されたりすることがあります。このようなことから自然科学だけでなく社会科学的な取り組みも含めて、多角的な視点から解決策を模索することが必要です。鳥取大学は、この課題に取り組むためにさまざまな研究を行っており、世界の乾燥地の環境を改善するために貢献しています。

SDGsと学生とのかかわりについて

LIVIKA(島崎):乾燥地研究に関して、学生はどのようなかかわりがございますか?
細井理事:国際交流のプログラムを通じて、学生たちは乾燥地研究に関わっています。例えば、メキシコやアフリカなど海外に学生を送り出すプログラムがあります。本学の、「メキシコ海外実践教育プログラム」では、カリフォルニア半島にあるメキシコの大学と提携し、毎年 約20人の学生が数ヶ月間、現地で座学や実践を通じて学んでいます。ただ、現在は新型コロナウイルスの影響で中断しています。
また、ウガンダの大学とも交流協定を結んでおり、学生たちが現地で学ぶ機会も提供しています。もちろん、日本国内でも現地に赴き研究を行うことがありますが、学生たちは海外での交流プログラムを通じて、乾燥地研究に関わっていると言えます。

学生の変化について

LIVIKA(島崎):学生が演習から帰ってきた後はどのようなことをしているのですか?
細井理事:演習から帰ってきた学生は発表会をします。それは教員も聞きますし、学生も聞いて、次の年に目指そうという原動力にもなっていますね。
LIVIKA(島崎):そうですよね。厳しいところで取り組んでいるとおっしゃいましたが、先生から見ても顔付きが変わったなと感じられますか。
細井理事:はい、厳しい環境でやっているので、やはりたくましくなっていると感じます。
LIVIKA(島崎):先進国に留学するのとは全然違うんですね。
細井理事:そうですね。欧米への留学とはまた違う経験になると思います。物事の見方も変わっていい経験になると思います。乾燥地での活動も本学のSDGsの取組の重要なものだと思います。SDGs取組事例集や表彰制度がみんなの意識を高めることに繋がることを期待しています。