
引っ越しで退去する際に掃除はどこまでやるべき?掃除場所や掃除方法を解説!
引っ越しの前に、掃除まで行う必要はあるのだろうか?とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
持ち家か賃貸かにより、頭を抱える時間まで、大きく変わってきますよね。
<この記事でわかること>
- 引っ越し前の掃除方法
- 不用品の処分方法
- 新居の掃除方法
引っ越しの清掃作業に慣れていない方にも分かりやすく説明していきます。
▼引っ越しやることリスト(PDF)はこちらからダウンロードできます 引っ越しやることリスト!荷造りから役所の手続きなど準備から引っ越し後までを時系列で解説!
目次
引っ越しの退去前に掃除はしないといけない?
家が持ち家であれば、それほど悩む必要もないかもしれません。しかし賃貸では、掃除をしたほうが良いのか迷いますよね。退去前の掃除は必要であるのか、また一部の引っ越し代行サービスが、退去前の掃除まで負担してくれるのかどうか、以下順を追って述べていきます。
賃貸物件であれば掃除はするべき
退去前の掃除に関しては、義務というわけではありません。何故なら賃貸は、入居者の入れ替わり時に業者がハウスクリーニングを行うからです。そのため、義務ではありませんが、出来れば綺麗にして出るというのも、お部屋を貸してもらった大家さんへの配慮として適切でしょう。
またお部屋を綺麗にして出ることにより、気持ち良く新しい部屋に移ることができます。掃除をすることで、敷金が戻ってくることも大いにあり得ますので、基本的にはなるべく綺麗にして出ることを心掛けることが大切です。
部屋の掃除はどこまでやればいいのか
荷物整理の他に、掃除までする時間がなかった!そんなときは、ついついそのまま退去してしまいがちな方もいらっしゃるかもしれません。ですが、全く掃除をせずに退去してしまった場合に、賃借人が負担しなければならない事例も多く存在するのです。
例えば、こぼしたドリンクが付着したシミがそのまま床や絨毯に残っていたり、キッチンの油汚れや床の錆・結露から発生したカビなどが挙げられます。この他にも、煙草の匂いや落書き・壁のくぎ穴やペットによる壁へのひっかき傷などが該当します。
これらのケースは全て、賃借人の負担となる可能性の高いものです。後で追加料金が発生し、「掃除してから出れば良かった・・・!」なんてことのないように、出来る限り綺麗に掃除をしてから退去するようにしましょう。
原状回復費用の貸主負担と借主負担の定義
入居者には「原状回復」の義務が課されています。
原状回復とは、簡単にいうと「元の状態に戻すこと」。つまり、入居した直後の状態に戻して、退去しなければならない、ということです。
ですが、畳の日焼けなど、普通に生活していて発生する汚れや傷(=経年劣化)などは、原則として、借主ではなく、貸主の負担となることが定められており、国土交通省の出しているガイドラインにも、普通に住んで劣化してしまうものまで元に戻す必要はない、と説明されています。
国土交通省では「原状回復を巡るトラブルとガイドライン」をまとめているほか、自治体によるガイドラインもあります。
明確な基準はないものの、入居者による明らかな過失や故意的なものなどでなければ、原状回復にかかる費用は入居者が負担しなくてもいいということです。
貸主負担
経年劣化などによる破損や汚損については、原則として貸主負担となります。
例として、下記の4つなどが挙げられます。
- 壁のクロスの変色(日照などの自然現象によるもの)
- 家具の設置による床・カーペットのへこみ、設置跡
- 経年劣化による設備機器の故障
- 冷蔵庫の後部壁面の黒ずみ(通常使用による電気ヤケの場合)
貸主と借主のどちらが負担をするのか。
実際、このボーダーラインが曖昧なため、トラブルが生じやすくなっています。退去時のトラブルを避けるためにも、入居時に部屋の状態を撮っておくなどの対策も必要かもしれません。
借主負担
借主の故意または過失による破損や汚損については、借主負担となります。
例として、下記の4つなどが挙げられます。
- 壁に空いた釘などの穴
- ガスコンロ置き場や換気扇の油汚れ
- タバコのヤニによる壁の黄ばみ
- お風呂やトイレなどの水垢、カビ
退去時に清掃と原状復帰をしっかり行えば、敷金の返金が多くなる可能性があります。
掃除以外で移転手続きが面倒なとき
引っ越し前の荷物整理や掃除などの他に、面倒くさいと言われているのが「電気・ガス・ネット」などの移転手続きです。手続きの営業時間は決まっていて、なかなか手続きを行う時間が取れないこともありますよね。そんな中、引っ越しにおける負担を少しでも減らしてくれる、移転手続きを代行サービスが人気を集めています。
引っ越し前に必要となる掃除の範囲
頑固な汚れが目立つ場所は、手間と時間がかかります。掃除の順番は、掃除量が多く、難易度の高い場所から前倒しで片づけていきましょう。
キッチン
換気扇(レンジフード)の汚れは、見落とさないようにします。この箇所の汚れは手強いため、ゴム手袋を装着し、掃除をしていきましょう。
換気扇は出来る限り分解をして、掃除を始めるとスムーズに進みます。ティッシュやキッチンペーパーなどで返しの箇所に付着している油を取り除いてから洗剤で洗うことが重要です。
また換気扇の種類次第では、油の付着から塗装が浮き出ることがあります。こうした場合に掃除を続行すると、塗装が剥がれてしまうこともあります。そのため、油の付着から塗装が浮き出でしまった場合には、手を付けないでおきましょう。
バスルーム

バスルームの汚れもかなり手強いものですが、まずはカビ取りから始めていきましょう。塩素系洗剤をカビに吹きかけ、浴室用洗剤を使用して汚れを落としていきます。このとき、浴室を乾燥させた上で作業を行うと落としやすいでしょう。
次に石鹸かすを落としていきます。掃除をしていないほどに分厚くなるため、落としにくい箇所です。最初にスチールウールを使用して取っていくと綺麗に落としやすくなります。
そして排水溝や換気扇も掃除をする必要があります。カビや埃などの汚れの溜まりやすい場所のため、退去時までに分解・洗浄を行い、綺麗にしておくと良いでしょう。
トイレ
まずは埃やチリなど取り除くため、布などで拭き取りします。
貯水タンクの水垢は、市販の専用洗剤で軽く拭き取れば容易に落ちます。
汚れやすい床や壁に付着した汚れは、トイレ用ウェットシートなどで丁寧に拭き取ることが大切です。
窓
窓ふき用クレンザーで綺麗に拭いていきます。窓だけでなく、カーテンレールの埃も拭き取っていくと良いでしょう。
昔ながらの新聞紙を濡らして掃除する方法は、優しく汚れをふき取ってくれるため、窓をキズつける心配もありません。
フローリング
まず溝に沿って掃除機をかけていきましょう。
次に固く絞った雑巾で拭き掃除をします。その後、さらに乾いた布でしっかり水分を拭き取れば、新しい汚れが付着するのを防ぐことができます。
和室の掃除方法
お茶を使った畳の掃除方法
- 掃除機をかける
- 茶殻を畳の上にばら撒き、ほうきではく
- 乾いたぞうきんで乾拭きする
お茶に含まれるカテキンの「吸着性」「抗菌・殺菌作用」を有効活用する方法です。
畳にカビが発生している場合
- 中性洗剤を薄め、絞りきったぞうきんで拭く
- 消毒用アルコールを付けた布で拭く
- 乾かした後に掃除機をかける
畳の日焼けには、掃除機をかけ終わった後、お湯を使用します。このときのお湯は、バケツにお酢を5倍に薄めたものを使います。ぞうきんを絞り、畳の目に沿って拭き、その後から乾拭きを行います。和室の掃除は空気の乾燥しているときや、またはエアコンなどで早めに乾かすようにすると、効果的です。
畳の上に家具を置いていたスペースをどかしてみたとき、その家具の跡が見事についてしまっていたなんてことも、あるかもしれません。このような場合には、跡がついたところにタオルをあてて、その上からアイロンをかけることが最適です。この時のタオルは、熱いお湯で絞ったものをあてるようにしましょう。アイロンをあてたところで、エアコンやドライやなどを活用し、早めに乾かすようにすると良いでしょう。
この他、もし焦げた跡のようなものがあるときには、ティッシュペーパーなどにオキシドールを含ませ、軽く叩いていきます。こうすることにより、焦げ跡が綺麗に漂白され、目立つことがなくなるのです。このとき、表面の焦げた箇所をサンドペーパーで軽く擦り、その後漂白することも効果的です。ここまでしても焦げ跡がとれないという阿合には、畳表を張り替えることを検討する必要があるでしょう。
退去時に高額請求されてしまう原因
退去時に、高額請求されてしまうパターンの例は下記などが挙げられます。
- 鍵の紛失
- タバコのヤニによる壁の汚れ
- 壁のひっかき傷
- ペットによる汚れやにおい
借主負担で修理しなければいけないものはすべて修理する必要があるにも関わらず、修理しない場合は退去時に高額請求されてしまいます。
また、ペットによる壁紙や柱を傷つけることや糞尿の臭いなども原因の一つになり得ます。
ペット可の物件は、あらかじめ入居時に敷金の上増し分として家賃の1ヶ月〜2ヶ月分ほど払うことが多く、退去時も特別問題にならないことが多いですが、敷金を払っていない場合などは、高額の請求が発生しやすいでしょう。
鍵も、種類によっては高額になるケースもあるので鍵の紛失にも注意が必要です。

掃除で不要な荷物が出てきたら?
掃除を行う中で、明らかに不要な物が出てくる可能性もあります。そんなときには、賢く売ってしまいましょう。掃除で出た不要な物を売るには、以下の方法があります。
オークションやフリマで売る

オークションサイトやフリーマーケットアプリなどを利用して売る方法です。売れればお金になることから、引っ越し前に一石二鳥なサービスでもあります。
リサイクルショップに売る
リサイクルショップに売ると、本来かかるはずの処分費用がかからずに済みます。特に大型家具を売りたい場合には、最適なサービスであると言えるでしょう。
引っ越し前の掃除は想像以上に重労働
また引っ越し前掃除の他に、面倒くさいと言われているのが「電気・ガス・ネット」などの移転手続きです。手続きの営業時間は決まっていて、なかなか手続きを行う時間が取れないこともありますよね。そんな中、引っ越しにおける負担を少しでも減らしてくれる、手続き代行サービスが人気を集めています。
引っ越し先の新居の掃除について
引っ越し前に済ませておくこととして、引っ越し先の掃除が挙げられます。綺麗な状態で生活できるように、新しく住む引っ越し先の掃除も必要となるのです。仮に掃除をせずに入居してしまうと、後から掃除がしにくくなります。そのため、入居する前の段階で、きちんと掃除を済ませておくことが重要です。
またそれだけでなく、汚れや傷といった不具合をチェックするためにも、事前に掃除をしながら隅々まで確認をする必要があります。入居前に確認をしておくことで、管理会社や大家に修繕交渉を行うこともできるわけです。
新居の掃除は、入居前からあった不具合に対する修繕費を払わなければならないなどの、理不尽なトラブルを避けるためにも、大切な作業であると言えます。
新居の掃除の行い方
引っ越し先の新居の掃除を行うときには、まず換気を行いましょう。窓を開けることにより、室内に存在する埃を外に出し、空気の入れ替えを行えます。換気が終了したところで、各部屋の掃除を始めていきましょう。掃除は主に、以下の場所を掃除していきます。
床
掃除機やモップを使って、埃を取り除いていきます。その後ぞうきんで水拭きをしましょう。畳の部屋には、乾いたぞうきんを使用して拭いていきます。
水回り
<掃除が必要な場所>
- キッチンの流し台
- バスルーム
- トイレ
キッチンの流し台は、マイクロファイバークロスで落とし、落ちにくい場合には酸性の洗剤を使います。またレンジフード換気扇の汚れも落としましょう。
バスルームは、浴室用洗剤を使い、スポンジで擦り洗いをします。排水口と換気口もチェックしましょう。トイレは、トイレ用の掃除シートで埃の拭き掃除を行います。トイレもバスルームと同様に、換気口のチェックを行うことが大切です。
この他新居には、アルコール除菌剤や次亜塩素酸ナトリウムで、除菌を行うことも大切です。除菌前には、除菌する場所の素材の確認をしておきましょう。素材によっては、傷んでしまうこともあるためです。
▼引っ越しの際の掃除についてはこちら 入居前の掃除は必須?新居の掃除方法やおすすめ掃除アイテムを紹介!

引っ越し時のライフライン手続きはでんきガス.netがおすすめ
持ち家であれば悩む必要のない掃除なども、賃貸となると全く別物となってきます。賃貸の退去時には、出来るだけ綺麗に掃除をして出るほうが良いです。
引っ越しの真っ最中に同時進行で掃除をすることは、効率が良くありません。そのため、最後にまとめて行うようにします。そのときには、ぞうきんやバケツ・掃除機や洗剤などをトラックに持ち込まないよう、きちんと分類をしておくことが重要です。この他にも、不用品やゴミなども忘れることなく、処分するようにしましょう。
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▼でんきガス.netについてはこちら でんきガス.netって?電気やガスの面倒な手続きを無料手配してくれるって本当?