SDGs 大学プロジェクト × Daito Bunka Univ.

大東文化大学の紹介

大東文化大学は、東京・板橋と埼玉・東松山にキャンパスを持つ私立大学で 1923年に設立されました。
本学は、「東西文化の融合」を建学の精神として、また創立100周年に向けて「文化で社会をつなぐ大学」をミッションに掲げ、地域・日本・世界を貫く教養、多様な価値観、協働・共生社会の実現の担い手となることを目指しています。
現在 8学部 20学科・7研究科 14専攻、学生数約12,000名を擁する総合大学へと発展し、幅広い学問分野をカバーしています。また、国際交流、地域貢献、スポーツ振興、書道研究などにも力を入れています。卒業生は様々な分野で活躍しており、その実績は高く評価されています。
これからの時代に求められるグローカルな視野を持った人材を育成する大東文化大学。自身の可能性を広げるための環境がここにはあります。

SDGs推進の背景

大東文化大学は、今年(2023年)の9月に創立100周年を迎えます。100周年へ向けた文化交流の取り組みとして「SDGs・地域連携プロジェクト」を進めており、2023年1月より「衣料品リユース」の取り組みがスタートしています。
また、2022年5月には学内啓発活動の実施体制として「学内SDGs啓発部会」を学長室下に組織し、複数の企画を進めているところです。今回はこの啓発部会による企画のひとつである「学内フードドライブ」の取り組みについて詳しくご紹介したいと思います。
大東文化大学は、これらの取り組みをベースに、持続可能な社会の実現に寄与することを目指します。そして本学の新たなブランドイメージを発信していきます。

▼詳しくはこちら
100周年への取り組み 文化交流

SDGs施策の内容

【大東文化大学】学内フードドライブ実施

学内関係者を対象に、2022年10月26日・27日の2日間、板橋校舎及び隣接する附設の大東文化大学第一高等学校にて「フードドライブ」を行いました。

フードドライブとは、食品ロス削減を目的に 家庭で食べ切れず余っている食品や飲料を回収し 福祉施設等に寄付する取り組みをいいます。主にカップ麺や缶詰、お菓子等保存が効くものが対象となります。プロジェクト実施にあたっては、構内へのポスター掲示や学生・生徒・教職員へのポータル等での事前周知を行い、また、当日協力してくれる学生を募りました。当日は5名の学生が設営や受付、食品の仕分けやリスト作成等を手伝ってくれました。

受付メンバーはSDGsオリジナルとして作製した「大東×サステナブル」Tシャツを着用しました。ちなみにこの文字は、書写書道大展覧会文部科学大臣賞受賞者である第一高校2年書道部の山下賢一さん揮毫のものです。

2日間を終えての成果ですが、学生や生徒、教職員の提供者は 96 名にもおよび、食品や飲料は 502 点、総重量 119.7 kg(段ボール箱13個分)を集めることができました。
下記の表は板橋区の 18ある地域センターの年間実績との比較ですが、個数・総重量で約1/12を2日間で集めたことになり、素晴らしい成果だったと言えるのではないでしょうか。
集めた食品や飲料は板橋区役所に持ち込み、区を通じてフートバンクいたばしに届けていただきました。

本学 2日間実績 板橋区18地域センター
2021年度実績(年間)
提供者数 96 489
個数 502 5,959
総重量(㎏) 119.7 1,531.2
出典:板橋区HP フードドライブ実績報告(令和4年度上半期)

食品を提供してくれた学生や生徒からは、下記のようなポジティブな感想がありました。
「掲示を見て興味を持った。社会貢献になれば嬉しい」(経済学部4年・男性Mさん)
「総合的な探究の時間でフードドライブのことを学習していたので、今回この機会に参加した」(第一高校3年・男性Kさん)

また、板橋区からもコメントをいただきました。
「こんなにも多くの食品が集まったことに驚いている。学生さんや生徒さんには貴重な経験になったのではないか。これを通してSDGsを意識して未来に繋げてくれたら嬉しい。今後また実施していただけたらとてもありがたい」(板橋区役所 資源環境部資源循環推進課 ご担当者)

これらのコメントを見ると、フードドライブを実施してよかったと思えます。この企画は(この企画に限りませんが)正直手探りでの実施となりました。しかしながら、多くの方々に協力いただき、可能性が見い出せたことに感謝しているところです。
SDGs推進だけでなく、高校との高大接続、区との官学連携にも繋がったことには大きな意義があると思っています。今後このフードドライブについては、頻度や対象者の拡大も視野に入れ、持続させていきたいと考えています。

最後に、多くの大学や高校でSDGs推進に着手している、あるいはこれから進めていこうとしているかと思います。前述のとおり、本学もまだ手探りで進めているさなかですので、是非とも色々な方と情報交換をしたいですし、またこちらの情報で参考になるものがあるようでしたら、下記まで連絡をいただければ対応させていただきます。SDGsコラボができると素敵ですね

大東文化大学 学内SDGs啓発部会( [email protected]

▼より詳しく知りたい方はこちら
【学生取材企画】SDGs「学内フードドライブ」を通して学生に伝えたいこと~古屋核教授インタビュー

今後の施策

“SDGs推進の背景”でも触れましたが、各種協定を締結している自治体(2017年1月締結:東松島市 , 2017年5月締結:東松山市)と連携し、100周年記念事業「大東文化・東松山・東松島SDGsミライアングル・プロジェクト」が始動しています。
地域との交流を通してSDGsの17の目標に合致する社会活動に共同で取り組むことで、地域社会の発展と活性化に寄与することを目指すプロジェクトになりますが、2022年6月には「フレンドシップかるた」プロジェクトが立ち上がりました。

▼詳しくはこちら
【学生取材企画】SDGs「フレンドシップかるた」編集委員会が発足しました!

ほかにも、高大接続企画の一環として、第一高校の美術部と協力してのSDGs啓発ポスター制作や、大学では理解を深めるポスター展示コーナーの設置など、啓発活動を行っています。今後も、高大が連携し、学園一丸となって持続可能な開発目標の達成を目指していきます。