関西大学 横山恵子教授

SDGs 大学プロジェクト × Kansai University.

関西大学の紹介

関西大学の紹介

関西大学は、大阪に本部を置く私立大学で、1886年に設立されました。関西地方の名門私立大学の1つとして知られ、関西学院大学、同志社大学、立命館大学とともに「関関同立」という関西私学のトップ校の一角を占めています。

法学部や経済学部、文学部といった伝統的な学問領域に加え、システム理工学部、社会安全学部、環境都市工学部など、理系・文系問わず幅広い学部が設置されています。また、ビジネスや経営、国際関係など、現代のニーズに合った学科やプログラムも充実している総合大学です。

メインキャンパスは大阪の千里山に位置し、広大な敷地を誇ります。都市部へのアクセスも良く、大阪、京都、神戸といった関西の主要都市に近いことから、学生にとって学びやすい生活環境が整備されています。

関西大学は、国際交流にも力を入れており、数多くの提携大学と交換留学や短期留学のプログラムを展開しています。また、英語での授業や、外国人留学生向けの支援制度も充実しており、グローバルな視野を持つ学生の育成を目指している大学です。

工学や情報技術などの分野で最先端の研究を行っており、企業や地方自治体との連携プロジェクトも多く、地域社会に貢献する取り組みが活発です。特に防災や環境分野での社会的貢献が注目されています。

また、スポーツや文化系のクラブ・サークル活動も非常に盛んで、特にアメリカンフットボール部や野球部などの体育会系クラブは全国的にも強豪として知られています。さらに、音楽や演劇、ボランティア活動に取り組む学生も多く、多様な学生生活を送ることができます。

関西大学は、伝統と現代的な学びの融合を実現した大学で、地域との結びつきや国際的な視野を持った教育環境が特徴です。

アントレプレナーシップは、一人ひとりの人生においてとても大切なマインドセット

-教授のゼミでは近年、「ソーシャル・アントレプレナーシップと協働」をテーマに活動をされていますが、このテーマに行き着いた理由を教えてください。

横山教授:アントレプレナーシップ*は、リーダーシップと同じくらい一人ひとりの人生において大切だと思っているからです。そもそも自分の人生をデザインするのもアントレプレナーシップだと思っています。

このアントレプレナーシップにソーシャルをつけた理由は、「人生において自分だけが良ければいいと考えるのではなく、自身の幸せも追求しながら”社会も一緒に幸せになってほしい”という社会的な価値を創造するマインド」を持って欲しいからです。

若者たちがソーシャル・アントレプレナーシップを持ってくれなければ、課題だらけの今の日本は良くなりません。そのために私は、「行動力を持ちつつ、戦略も構想できるような人材を育てていきたい」と思っています。

”ソーシャル・アントレプレナーシップ”は一人では発揮できません。したがって、ソーシャル・アントレプレナーシップを発揮するためには「人々との繋がりや協働が不可欠」なのです。

このような背景から、「ソーシャル・アントレプレナーシップと協働」をテーマに毎年ゼミを展開しています。

世界がより良くなるために、皆がソーシャル・アントレプレナーシップという考え方を知って欲しいだけでなく、このような気持ちや考え方をもとに行動していける人材を増やしたいとの思いで取り組んでいます。

アントレプレナーシップ:様々な困難や変化に対し、与えられた環境のみならず自ら枠を超えて行動を起こし、新たな価値を生み出していく精神や姿勢を指す

-教授が、「これからの日本にはソーシャル・アントレプレーナーシップという考え方やそれに基づいた行動が必要である」という考えに行き着いた背景には何があるのでしょうか。

横山教授:私自身、教育や研究活動の中でさまざまな方たちにお話を伺う機会があるのですが、「ソーシャル・アントレプレナーシップ」を持ち合わせている方にインタビューするととても感銘を受けることばかりです。

このような意識が世の中に広まると、世の中に感動も増え徐々に上向きに良くなっていくと思いますし、社会も少しずつ良くなっていくのではと感じます。インタビューでは「生きてて良かった」と思える話ばかり伺えるのです。

私は大学教授という役目を考えた時に、「一生懸命研究すること」と「一生懸命教育すること」が2つの大きな柱だと思っています。この双方で社会に貢献していきたいという思いが年を重ねるごとにとても強くなっています。

そのため、私のゼミに入った学生たちに「ソーシャル・アントレプレナーシップ」という考え方を意図的に伝えています。ソーシャル・アントレプレナーシップのマインドセットを持って、それぞれの世界を歩んで行って欲しいと思っているからです。

このような考え方を持った学生たちが社会で活躍してくれたら、「社会は少しずつ良くなるのではないか」と期待を抱きながら活動しています。

企業との協働で推し進める5つのプロジェクトとは

企業との協働で推し進める5つのプロジェクトとは

-今年のゼミの活動には5つのプロジェクトがあるとのことですが、それぞれどのようなプロジェクトを展開しているのでしょうか。

横山教授:現在、3年生のゼミ・メンバーは計17名です。1つのチームは大体3名〜4、5名ほどで活動しています。プロジェクトは「地域活性化プロジェクト」「不登校のお子さんたちのサードプレイス・ビジネスモデル創造」「新商品企画・開発」「幸せの花束を贈ろう」「花とWell-being(ウェルビーング)」の5つです。

まず「地域活性化プロジェクト」は、兵庫県丹波市にわく歯科医院さんというとてもユニークな歯科医院があります。わく歯科医院さんからは、歯や口内環境の健康がいかに人々の心身の健康に影響するかということを学ばせていただいています。

その学びをもとにメンバーたちは独自に研究し、特に咀嚼力が幅広い世代のWell-beingにつながることを導き出しました。そのため、咀嚼力を上げるためのグミの開発をわく歯科医院さんやUHA味覚糖さんとコラボレーションしながら進めています。

他にも、わく歯科医院さんとは、丹波市で出た廃材や端切れを使った、体のバランスを整える下駄作りにも取り組んでいます。

「不登校のお子さんたちのサードプレイス・ビジネスモデル創造」は箕面市にあるNPO法人FLOWさんとのコラボレーションで、FLOWさんに通う不登校の子どもたちに、より良い学びのチャンスを与えるためのプログラムを開発しています。

不登校の子どもたちは、ハイセンシティブパーソンが非常に多いと言われています。ハイセンシティブパーソンとは、感受性が強かったり、いろいろな事が気になり過ぎてしまったりする個性を持ち合わせています。

どのようにしたら、これらの特徴を持った自分を受け入れる事ができ、鈍感力を身につけることができるのかということにフォーカスしたプログラムを開発し、今トライアルの段階まできています。

「新商品企画・開発」は、大阪にあるプラスチック加工会社のアラオ株式会社さんとのコラボレーションで、社会の役に立つプラスチックの商品開発に取り組んでいます。

このアラオ株式会社さんも非常にユニークな会社で、SDGsへの取り組みも盛んです。社員一人ひとりが「My SDGsを見つけ、その意思を形に表そう!」という意識から「My SDGs宣言!」というカードを作って、会社全体でSDGsに取り組む企業です。アラオ株式会社さんとは、「危険察知のための商品作り」という面白い切り口の商品を開発しています。

「幸せの花束を贈ろう」は、Well-beingカードを活用した花束作りをしており、「花とWell-being」は花を使ったハーブティーの制作に取り組んでいます。いずれも株式会社日比谷花壇さんとのコラボレーションです。

すべてのプロジェクトは、外部組織と協働して実施しています。これはソーシャル・アントレプレナーシップだけでなく、ソーシャル・ビジネスを学ぶ上でも、外部組織とコラボレーションしながら学んで欲しいという私の願いがあるからです。ここ何年間かにわたり、この形で取り組んでいます。

忙しい現代人にWell-beingの大切さを広めていきたい

忙しい現代人にWell-beingの大切さを広めていきたい

-教授が考えるWell-beingの大切さは何でしょうか。

横山教授:現代人はとても忙しいと思うのです。忙しい日々を一生懸命、全力疾走しながら生きています。これは働いている方たちももちろんそうですが、学生たちも同じです。

このような方たちが多いため、目的やビジョンを見失っていることがとても多く、「自分は何のために生きているのか」「自分が生き生きするためには何をしたらいいのか」「社会と繋がるための生き方とは」といった悩みは、実はWell-beingと関係していると思います。

Well-beingの定義は「心も身体も社会的にもすべてにおいて健康であること」です。これこそが幸せな状態だと思うのですが、このようなことを考える暇もないほど、今の現代人は忙し過ぎます。

このような私の考えに、ゼミ生たちはとても共感してくれました。学生たちにもそれぞれのWell-beingストーリーがあるので、共感してくれたゼミ生たちとともに活動を進めています。

-どの世代の方たちにおいても、忙しい人が本当に多いですね。Well-beingとソーシャル・アントレシップとの関係性について、教授はどのように考えていらっしゃいますか。

横山教授:私は自分の人生をしっかり考えてデザインしながら、自律的に生きることが大切だと思っています。この考えは、ソーシャル・アントレプレナーシップにも繋がるのですが、「自己の幸せと他者の幸せが両立できる価値の創造にチャレンジしながら生きること」が1番の幸せではないかと感じます。

つまり、「ソーシャル・アントレプレーナーシップを追求するとWell-beingに行き着き、Well-beingを追求していくとソーシャル・アントレプレーナーシップにも行き着く」という関係性があると思うからです。

ゼミ生たちも、まさにこの考えにとても共感してくれていることを実感します。なぜなら、日比谷花壇さんとのコラボレーションは今年で2年目ですが、「今年はどのようなテーマを掲げて、花を使ったプロジェクトを進めましょうか」と投げかけた時、メンバーたちから「花とWell-beingというテーマはどうですか?」と提案してくれたからです。

私がふと話した「ソーシャル・アントレプレーナーシップとWell-beingの関係」について、メンバーたちが共感してくれただけでなく、ゼミ生たち自らがその関係に関する研究を進めてくれたのも嬉しい出来事でした。

このような経緯もあり、忙しい時代だからこそWell-beingについて他者と一緒に考えられる価値創造ができないかという考えに行き着いたのではと思います。

ハーブティーをきっかけに、花をもっと身近な存在に

ハーブティーをきっかけに、花をもっと身近な存在に

-日比谷花壇様とのコラボレーションで、「幸せを感じるレスティー(以下、レスティー)」というハーブティーを制作されていますが、制作することになったきっかけを教えてください。

リーダー小川雄大さん:当初、同じ「花とWell-being」をテーマに別のプロジェクトを進めていましたが、残念ながらそのプロジェクトは頓挫することになりました。その振り返りの際のブレインストーミングで、何気なく「私たちは日常的にあまり花と接点がない」という話があがりました。

それを切り口に、「花との日常的な接点を持たせること」と「良い食事」に注目し、近年の健康ブームも相まって、花でハーブティーを作ってみてはという考えに至りました。

マーケティング効果を発揮するためにも、資金調達はクラウドファンディングで

-ハーブティーの制作や販売に際し、クラウドファンディングを活用されているようですが、クラウドファンディングで資金を募ろうとした理由は何ですか。

桂由羽さん:理由は2つあります。1つ目は資金調達の手段のためです。「花とWell-being」プロジェクトは学生によるプロジェクトのため、ハーブティーの制作資金がありませんでした。

クラウドファンディングでの資金調達は、銀行融資等と比べても比較的容易に資金を集められます。また、横山ゼミを卒業した先輩方もクラウドファンディングで資金調達した実績があり、横山先生もクラウドファンディングの知識がおありでした。そのため、私たちもぜひクラウドファンディングに挑戦したいと思い、挑戦することにしました。

2つ目はマーケティング効果を発揮するためです。クラウドファンディングというプラットフォームの活用は、プロジェクトの宣伝の場にもなります。資金を集めるだけでなく、プロジェクトの認知度をアップさせることができると考えたからです。

横山教授:「レスティー」の制作は日比谷花壇さんとの産学連携なのですが、産学連携では企業様が資金の援助をしてくれるのが通例です。そのため、資金を全額補助いただくというとても守られた環境下で、学生たちはコンセプトを考えたり、デザインを考えたりします。

しかし、当ゼミには「資金調達も自分たちで」という強い意思を持った頼もしいゼミ生が多いため、企業様に頼らずクラウドファンディングなどを活用して資金を調達しています。

美味しさや飲みやすさだけでなく、色合いやパッケージなどすべてにこだわった自信のハーブティー

-「レスティー」は、忙しい方たちに癒しとWell-beingへの手助けができるハーブティーかと思います。主にどのような方がターゲットでしょうか。

大久保帆波さん:ターゲットは、日々疲れやストレスを感じやすい方、現代社会を頑張って生きている方を主なターゲットとしています。

その中でも、更年期障害や生理痛に苦しむ方といったホルモンバランスの乱れに苦しむ方をコア・ターゲットとしています。

-「レスティー」にはどのような花々が使われ、どのような特徴があるハーブティーでしょうか。

桂由羽さん:ハーブティーは、ハニーブッシュとローズヒップ、ローズピンク、リコリスを使っており、ローズヒップとローズピンクは花のハーブです。完全オリジナルのハーブティーとして制作しました。

竹下茉那さん:私たちはハーブティーに抵抗がある方たちにも美味しく飲んでもらおうとの思いから、2つの観点で準備を進めてきました。

1つ目は味へのこだわり、2つ目は手に取りやすいパッケージデザインの採用です。

1つ目の味へのこだわりですが、まずは飲みやすさにこだわり試作を重ねてきました。私たちの中で「ハーブティーは癖があるもの」「飲みにくいもの」というイメージがあったため、何より飲みやすさにこだわりました。この他に飲みやすいというだけではなく、花の香りや鮮やかさも演出できるように配慮しました。

また、2つ目のパッケージデザインですが、「レスティー」という商品名をロゴの中央に配置し、その背景にティーポットを描きました。さらに、ティーポットの注ぎ口に彩りを与えるローズヒップとローズピンクの花束を添えて、周囲にリコリスなどの花びらを散りばめて、優しい印象のデザインにしました。

パッケージの内側にもこだわっています。箱を開けると、Well-beingへの関心を高めてもらうために「あなたにとってのWell-beingとは何かについて考えてみませんか?」というメッセージも綴っています。

そして、ハーブティーを包んでいる包装にも、使用しているローズピンクやローズヒップ、ハニーブッシュ、リコリスなどのお花をハーブ仕立てにしたデザインを取り入れています。

ハーブティー個包装紙

リーダー小川雄大さん:私自身もどちらかというとハーブティーは苦手なイメージで、あまり飲むことはありませんでした。

制作の過程で自分たちで調合したハーブティーをその都度飲んでいくと、調合の割合で味が変わり、美味しいハーブティーに出会えた時の印象は、今までの私の苦手意識を覆すものでした。

また、制作した「レスティー」は、飲んだ瞬間もとても美味しいのですが、花を使っているため色合いもとても美しく仕上がっています。色味は鮮やかな赤みとオレンジがメインで、目でも味わえる鮮やかさが特徴です。

「レスティー」は日比谷花壇さんとともに、自信を持って皆さんにお届けできる一品となっています。

-自信作の「レスティー」とは、とても楽しみですね。より多くの方に届けるために、今後どのような形で販売していく予定でしょうか。

竹下茉那さん:クラウドファンディングで調達した資金を活用して、イベント出店を考えています。イベントに参加し、より多くの方たちに「レスティー」を実際に手に取っていただきながらWell-beingについて話したり、考えていただくきっかけを増やしたいと考えています。

現段階で決まっているのは、11月30日と12月1日に大阪梅北にあるグラングリーン大阪で開催されるポップアップストアでの販売です。他のイベントと合わせて、計1,000個の販売を目指しています。1箱7包入りですが、販売価格はこれから決めていきます。

大久保帆波さん:グラングリーン大阪以外にも、コラボレーションさせていただいた日比谷花壇様の公式サイトや本学の公式サイト、天神橋筋6丁目商店街、御堂筋クリスマスマルシェ、淀川商業高校の学校祭での販売を予定しています。

横山教授:淀川商業高校には関西大学商学部出身の先生がアントレプレナーシップを教えており、その先生からのオファーを受けて学園祭で販売することになりました。

企業活動さながら!より実践的な内容でマーケティング力も養える横山ゼミ

-「レスティー」の制作過程で、苦労した点や思わぬ場面に直面したエピソードがあったら教えてください。

桂由羽さん:「レスティー」の制作にあたり、企画書を作成しましたが、この企画書作成にはとても苦労しました。

私たちが作ろうとしているハーブティーには本当に需要があるのか、誰のどんな悩みを解決するためのものなのか、コンセプトの部分や4D*分析、ペルソナを考えるのにとても苦労しました。

また、クラウドファンディングでの資金調達のために、1日1人15件をノルマに関係各所にメールを送り続けたことも苦労した点です。このメールを送り続けた結果、目標金額となる60万円を達成することができたと考えています。

思わぬ課題としては「レスティー」を使ったアレンジレシピの考案です。「レスティー」をゼリーにしたら美味しいのではというアイデアからメンバーで試作しましたが、残念ながら上手に作れませんでした。

しかし、これらもチャレンジしたからこそ得られた経験だと思っています。

4D:「Define(価値の定義)」「Draw(価値の実現・周知)」「Deliver(価値の受け渡し)」「Distill(価値の蒸溜)」の頭文字を取ったもの。4Dを活用することで、マーケティング企画の検討事項の抜け漏れや部署間の重複を防ぎ、より効果的な戦略立案が可能となる。

Well-beingを広めたいという思いとともに、実践こそが意味のある学びに

-教授から見て、「花とWell-being」に取り組まれている皆さんの活動ぶりや取り組みの様子について、どのような感想を持たれていますか。

横山教授:本当によくやっていると思います。彼女たちは、とにかく山のように多くの文章を書かなくてはなりません。クラファンでの案内文や広報のための案内、報告書など、日々多くのタスクをこなすのに必死です。

私は普段からあまり褒めずにダメ出しをするので、ゼミ生たちにとってはたまに怖いと思われているかもしれませんが、本当によくやっていると感心しています。これらはすべてWell-beingを広めるための活動です。

私の持論として「実践する」ということはこのようなことだと思っています。タスクが多い中、学業やその他と両立させながら自分たちで優先順位や段取りをつけながらやっていくことは、人間力を非常に高める訓練になると思うからです。

私からの課題やタスクに対して、彼女たちが「とても素直に、真面目に、一生懸命」やっている姿を見ると、心から清々しく感じます。

今の学生たちは、「目標があると、こんなにも頑張れるもの」ととても感動するとともに、彼女たちが秘めている無限の可能性を感じて、頼もしい気分にもなります。

今後の展望

今後の展望_横山教授

-横山ゼミにおける今後の展望についてお聞かせください。

横山教授:これからも、ひたすら「ソーシャル・アントレプレナーシップと協働」をテーマに突き進むとともに、毎年毎年個性豊かな学生たちと出会えるので非常に楽しさも感じており、ゼミ活動が私の生きがいにもなっています。

「ソーシャル・アントレプレナーシップと協働」をより継続性のある形で繋げていきたいと思うのと同時に、ゼミ生たちには0→1を生み出すやりがいも知ってほしいと思っています。

先輩たちが作ったものを継承しながら販売したり、マーケティングするだけというのは、少し違うと思っています。「ソーシャル・アントレプレナーシップと協働」というテーマを継承させつつ、どのようにして0→1をすべてのゼミ生たちに経験させるのかという両立の部分においては悩みの種でもあります。

すでにタスクが目白押しなのですが、実は他にもやって欲しいことがたくさんあります。「こんな本も読んでほしい」「こんなこともしてほしい」という思いで溢れているのですが、実践的なプロジェクトが始まると、皆それに必死になってしまいます。

今後は、リフレクション*の機会を設けながら、取り組んでいくようにしたいと思っています。

リフレクション:「反射」「反映」「内省」という意味があり、ビジネスシーンにおいては、通常業務から一旦離れて自分の行動や考え方を振り返り、見つめ直すこと

学生たちへのメッセージ

-横山ゼミに興味をもった学生の方々に向けてメッセージをお願いします。

リーダー小川雄大さん:横山ゼミはかなり多くのことをするので、学内の中でも正直大変なゼミの1つかもしれません。しかし、横山ゼミだからこそ私は実行力と論理的思考力が非常に身に付いたと実感できるので、横山ゼミに参加して本当に良かったというのが率直な感想です。

横山ゼミは、プロジェクトの企画や立案だけではなくその後の実践までできるので、生み出した企画を机上の空論で終わらすことなく、実行までが一連のサイクルです。

横山ゼミを通じて、学生時代に熱中したことや、やりきったと言えるものが絶対に得られるゼミなので、少しでも興味を持ったら参加してみてください。

大変なゼミであってもゼミ全体の雰囲気や仲もとても良いので、関西大学商学部に入学したら、ぜひこのゼミの門を叩いて欲しいと思います。

横山教授:私のゼミ生たちが卒業した後に、ゼミ活動を振り返って、「大学でこれをやってきた」と自信を持って語れるストーリーの1つになってくれたら、これほど幸せなことはないと思っています。

「ソーシャル・アントレプレナーシップと協働」というテーマに関心をもち、共感してくれる学生さんがいましたら、ぜひ一緒に活動していきたいと思っています。

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