
ガス代の平均はどのくらい?世帯人数や季節、地域ごとの平均と節約方法を紹介
月々のガス代が高いと感じたら、「自分のガス代は世間一般と比べてどうなんだろう?」「みんなもこんなにガス代がかかっているの?」と気になってしまいますよね。
この記事では、世帯人数、季節、地域ごとにガス代の平均を詳しく解説していきます。毎月のガス代が気になる人のために、ガス代を節約する方法についても紹介します。
世帯人数ごとのガス代平均
「思ったより月々のガス代が高いかも」と思ったら、世間一般と比べて自分のガス料金が高いのか、それとも平均的なのかが気になるところですよね。平均と比べて明らかに高いようであれば節約の余地があるかもしれません。
ただし、ガス代は家族構成や季節などによって変わります。そこでまずは、世帯人数別にガス代の平均をみてみましょう。ただし、以下の数字は年間を通した全国平均であることに留意してください。
世帯人員 | 1世帯当たりの利用料金 |
---|---|
1人暮らし | 3,001/月 |
2人暮らし | 4,330/月 |
3人家族 | 4,930/月 |
4人家族 | 4,882/月 |
5人家族 | 4,883/月 |
▼二人暮らしのガス代についてはこちら
ガス代はふたり暮らしだと平均はどれくらい?すぐに実践できるガス料金節約方法
季節ごとのガス代平均
ガス料金は、世帯人数だけでなく季節によっても大きく変動します。もともとの水温が低ければ低いほど、お湯を沸かすためにより多くのガスを必要とするため、どの世帯においても冬はガス料金が高くなりがちです。
以下に世帯人数別の季節ごとのガス代の平均をまとめました。自分のガス代が高いのか安いのかを判断する際は、季節も考慮したうえで比較するようにしてください。
時期 | 1人暮らし | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 |
---|---|---|---|---|
1〜3月 | 3,562/月 | 5,599/月 | 6,225/月 | 6,542/月 |
4〜6月 | 3,313/月 | 4,714/月 | 5,373/月 | 5,287/月 |
7〜9月 | 2,275/月 | 3,232/月 | 3,773/月 | 3,578/月 |
10〜12月 | 2,642/月 | 3,774/月 | 4,347/月 | 4,121/月 |
夏
世帯人数にかかわらず、最もガス代が安くなるのは夏です。夏はもともとの水温が高いため、お湯を沸かすのにそれほど多くのガス量を必要としないことに加え、寒い冬に比べると湯船に浸からず、シャワーで済ませる人が多くなることも関係しているかもしれません。
冬
夏とは対照的に、年間を通して最もガス代が高くなるのが冬。上の表でもすべての世帯において1~3月にかけて最もガス代が高くなっているのがわかるでしょう。上記はあくまで平均ですが、家庭によっては夏と冬でガス代に2~3倍の差が出ることもあります。
春・秋
春・秋は夏と冬の中間で、「夏に比べるとややガス代は上がるけれども、冬ほどではない」という時期です。春・秋はエアコンを使う機会も少ないため、光熱費が抑えられるシーズンといえます。
地域ごとのガス代平均

ガス代は季節によって左右されるほか、住んでいる地域によっても大きく異なります。ガス代の支出を都道府県ごとにみると、ガス代支出が最も多い県と最も少ない県では、年間で3万円以上の差があるといわれています。
ここでは、ガス代の平均を地域ブロックごとに確認してみましょう。
地方 | 1世帯当たりの利用料金 |
---|---|
北海道 | 3,945/月 |
東北 | 4,261/月 |
関東 | 5,032/月 |
北陸 | 3,994/月 |
東海 | 4,970/月 |
近畿 | 4,899/月 |
中国 | 4,201/月 |
四国 | 3,739/月 |
九州 | 3,815/月 |
沖縄 | 4,209/月 |
全国 | 4,648/月 |
データを見ると、平均して日本で最もガスにお金を使っている地域は、1位:関東、2位:東海、3位:近畿となりました。反対にガスに最もお金を使っていないのは四国地方となっています。大都市圏のガス代支出が多いのに比べ、地方は少ない傾向が読み取れますね。
ガス代の地域差には、気候や1世帯あたりの平均人数、都市ガスが多いのかプロパンガスが多いのかなど、さまざまな要因が関係しています。
プロパンガスは都市ガスに比べて高い傾向がある
世帯人数や季節、地域差などを考慮しても「自分のガス代が明らかに高い」と感じたら、それはプロパンガスを利用しているからかもしれません。
家庭向けのガスにはおもに「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類がありますが、プロパンガスは都市ガスに比べて料金が高いといわれているからです。
プロパンガスと都市ガスの差
ガス料金は会社によって異なるため、「プロパンガスは都市ガスより〇倍高い」などと一概には言えませんが、東京地区の場合、同熱量換算すると、プロパンガスは都市ガスに比べて平均約1.8倍料金が高いとされています。
ただし、プロパンガスの料金は事業者が自由に設定できることから、ガス会社によって大きく異なるのが実情。そのため、契約しているガス会社や住んでいる地域によっては、これより差が大きくなることもあれば、小さくなることもあるでしょう。
特に「プロパンガスが高い」と感じやすいのは賃貸物件に住んでいる人です。賃貸物件の場合、管理会社や大家さんが指定するプロパンガス会社と契約する必要があり、入居者が自由にガス会社を選べないために競争原理が働かず、相場と比べて割高なガス料金を払わなくてはならないケースが少なくないからです。
プロパンガスか都市ガスかを判別する方法
これまで「都市ガスか」「プロパンガスか」を意識したことがなく、自分が利用しているのがどちらなのかわからないという人もいるでしょう。
「プロパンガスは都市ガスに比べて料金が高い傾向がある」といわれると、自分が利用しているのがどちらなのか気になるものです。そこで、利用しているガスが都市ガスなのかプロパンガスなのか、簡単に見分ける3つの方法をご紹介します。
使用しているガス機器のラベルを確認
プロパンガスか都市ガスかを見分ける方法のひとつが、使用しているガス機器のラベルを確認することです。
ガスコンロや湯沸かし器などのガス機器に貼られているラベルには、通常プロパンガスなのか、都市ガスなのかが明記されています。ラベルに「プロパンガス用」「LPG」と記載されていたらプロパンガス、ラベルに「12A」「13A」「都市ガス用」などと記載されていれば都市ガスを使用しているということになります。
なお、プロパンガスと都市ガスではガスの成分が異なるため、同じガス機器は使用できません。引っ越しなどで使うガスの種類が変わるときは注意してください。
ガスボンベがあるかどうか
プロパンガスと都市ガスではガス供給の仕組みが違うため、家のそばや自宅の敷地内にガスボンベがあるかどうかによっても見分けがつきます。
都市ガスは地中に埋められた専用の導管を通して各家庭にガスが供給されますが、プロパンガスの場合は、人の手を介して各家庭にガスボンベが配送・設置されます。つまり、家のそばや自宅の敷地内にグレーのガスボンベがあればプロパンガスを使用しているということです。
プロパンガスのボンベには「LPガス」などと記載されているので、見ればすぐにわかるでしょう。
ガス警報器の位置が上か下か
プロパンガスと都市ガスではガスの成分が異なり、プロパンガスは空気より重いため、ガス漏れが起きると床付近にガスが溜まります。一方、都市ガスは空気より軽いため、ガス漏れが起きたときは天井付近にガスが溜まります。
したがって、プロパンガスのガス警報器は床付近に、都市ガスのガス警報器は天井付近に設置されているのです。
日頃使っているガスの種類を意識したことがない人は多いと思いますが、プロパンガスと都市ガスではさまざまな違いがあるのが興味深いですね。
ガス代を節約する方法

ガスは毎日使うものである以上、ガス代が高いというのは悩ましい問題です。少しでもガス代を安く抑えるためにはどうすればいいのでしょうか?ここからはガス代を節約する方法についてご紹介します。
都市ガスのエリアに住む
ガス代を節約する方法のひとつが、都市ガスのエリアに住むことです。
都市ガスに比べてプロパンガスのガス代が高い傾向にあることはすでに述べましたが、都市ガスは地中に専用の導管が整備されているエリアでないと利用することができません。いくら「安い都市ガスを使いたい」と思っても、そもそも居住エリアに都市ガス導管が通っていなければ都市ガスを使うことはできないのです。
ガス代を節約するためだけに引っ越しをするのは現実的ではないかもしれませんが、引っ越しをするときは都市ガスが使えるエリアを優先的に検討するといいでしょう。
一般的に郊外に行けばいくほど家賃は安くなるものの、都市部から離れることでプロパンガスを利用することになれば、月々のガス代が上がってしまう恐れがあります。高いプロパンガス代を払うくらいなら、多少家賃が高くても、便利な都市ガスのエリアに住んだほうがコストパフォーマンスが高いという考え方もできるのではないでしょうか。
エコキュートを併用する
ガス代が高いと悩んでいる人は、エコキュートの利用を検討してみるのもいいかもしれません。「エコキュート」は正式名称を「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といい、エアコンでも活用されているヒートポンプ技術によって空気の熱を利用し、お湯を沸かす家庭用給湯システムのことです。
エコキュートはヒーターで水を暖めるのではなく、空気の熱をヒートポンプで圧縮して少ない電力でお湯をつくるシステムです。割安な夜間電力を使って効率的にお湯を沸かすため、エコキュートを使うことによって光熱費の節約が期待できます。
ただし、エコキュートは導入にあたって40〜70万円程度の初期費用がかかってくるため、持ち家で長期的に利用する予定の人でないと現実的な選択肢とはいえないでしょう。
ガス会社を切り替える
ガス代を節約したいなら、ガス会社を切り替えるのが最も現実的な方法かもしれません。プロパンガスの料金は会社によって千差万別なので、プロパンガスを利用している人は安い事業者に乗り換えることによって、大幅にガス代が安くなる可能性があります。
また、ガスの自由化によって都市ガスにも従来より安いプランが登場するようになりました。都市ガスを利用している場合も、よりお得なプランを提供している事業者に切り替えることによって、ガス代を抑えることができるでしょう。
区 分 | 1カ月のガスご使用量 | レモンガス「わくわく プラン」基本料金(消 費税率10%) |
東京ガス「一般料金」 基本料金(消費税率 10%) | レモンガス「わくわく プラン」基準単位料 金(消費税率10%) |
東京ガス「一般料 金」基準単位料金 (消費税率10%) |
---|---|---|---|---|---|
1件につき | 1㎥につき | ||||
A表 | 0㎥から20㎥まで | 759円00銭 | 759円00銭 | 138円04銭 | 145円31銭 |
B表 | 20㎥をこえ80㎥まで | 1041円13銭 | 1056円00銭 | 123円94銭 | 130円46銭 |
C表 | 80㎥をこえ200㎥まで | 1208円99銭 | 1232円00銭 | 121円84銭 | 128円26銭 |
D表 | 200㎥をこえ500㎥まで | 1834円35銭 | 1892円00銭 | 118円71銭 | 124円96銭 |
E表 | 500㎥をこえ800㎥まで | 6015円37銭 | 6292円00銭 | 110円35銭 | 116円16銭 |
F表 | 800㎥をこえる場合 | 11865円73銭 | 12452円00銭 | 103円04銭 | 108円46銭 |
ただし、賃貸物件に住んでいる場合、管理会社や大家さんから契約先のガス会社が指定されており、入居者の希望で契約するガス会社を変更するのは難しいのが現状です。「ほかの入居者とタッグを組んで管理会社や大家さんを説得することで、賃貸でもプロパンガスの切り替えに成功した」という事例もあるものの、実現するにはそれなりの時間と手間がかかることを覚悟する必要がありそうです。
ガス会社を切り替える場合は、でんきガス.netで切り替え手続きを手配することが出来ます。
受付窓口 | でんきガス.net |
---|---|
電話番号 | 0120-911-653 |
受付時間 | 受付時間 8:00~20:45(不定休) ※Web問い合わせは24時間 |
▼でんきガス.netについてはこちら でんきガス.netって?電気やガスの面倒な手続きを無料手配してくれるって本当?
キッチンやお風呂でのガスの使い方を見直す
次に、家庭で実践できるガス代の節約術を紹介します。家庭でガスを多く使用するのは、お風呂とキッチン。使い方を工夫すればガス代を節約できる可能性があります。お風呂とキッチンでできる節約術を紹介します。
キッチンで使える節約術
- お風呂はこまめに蓋をする
- 追い焚き回数を少なくする
- シャワーを出す時間を1日1分短くするよう心掛ける(約2,070円の節約に!)
- 一人暮らしならシャワー、人数が多い場合はお湯を張ったほうがお得になる
- お湯の温度は無駄に上げすぎない、適温でお湯張りをする
- お湯が溜まったら自動的に止められるアイテムを活用する(自動お湯張り機能がない場合)
- 節水シャワーヘッドを活用する
お風呂で使える節約術
- 蓋や落し蓋を利用する
- ひとつの鍋で同時に調理したり、ゆで汁を利用してもう一品作るようにする
- 炎は中火にする(約390円の節約に!)
- 大きめの鍋を使う
- 鍋底の水滴は拭き取ってから火にかける
- 野菜の下茹ではレンジを使う
- 煮るより蒸す、蒸すより炒める
- 冷凍ものは冷蔵庫解凍しておく
- 水は室温で保存する
- 揚げものは家でしない
- 電気ケトルを使う
- 卓上IHヒーターを使う
- 洗いものでは給湯器は使わず手洗いにして、水が冷たいときはゴム手袋を活用する
- 溜め洗いをする
- 圧力鍋や保温鍋を利用する
- 余熱を利用する
- 中華鍋を使う
- 炊飯器を利用する(炊飯器レシピを活用)
- 石油ストーブを料理に利用する、こまめな掃除も忘れずに行う
- 料理は作り置きする
- ガスのバーナー部分の穴を掃除する
- ペットボトルを黒く塗り、日のあたるところにおいておく
ガス会社を変更してガス代を節約しよう
ガス代は、世帯人数や季節などさまざまな要因によって変動するほか、契約しているガス会社によっても大きく異なります。「それほど使っているつもりはないのに、うちのガス代は高すぎる」と感じたら、ガス会社の切り替えを検討するべきかもしれません。
2017年に都市ガスの自由化が始まり、好きな会社を自分で選べるようになったのをご存じですか?どのガス会社を選んでも、ガスの質自体が落ちることはないので、より料金が安いガス会社に切り替えたほうがお得になります。
ただ、さまざまなガス会社がある中で、そのガス会社が自分が住んでいる地域に対応しているのか、どのプランが自分に合っているのかなどを自力で調べるのはかなり大変ですよね。
そんなときに便利なのがでんきガス.net(0120-911-653)です。専門スタッフが、あなたの住んでいる地域やライフスタイルに合わせて、お得に使えるガス会社を手配してくれます。
ガスを少しでも安く使いたい方はぜひ電話してみてくださいね。
受付窓口 | でんきガスnet |
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電話番号 | 0120-911-653 |
受付時間 | 8:00~20:45(年末年始を除く)
※Web受付は24時間受付 |
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