
妊娠中に引っ越すときの手続きや気をつけるべきことをわかりやすく解説
ただでさえ大変な引っ越しを妊娠中にするとなると不安ですよね。できれば妊娠中はゆっくり過ごしたいものですが、パートナーの転勤などで妊娠中に引っ越しをせざるを得ないこともあるでしょう。
新居で無事に赤ちゃんを迎えるために、妊娠中の引っ越しで気をつけたいことや、妊娠中の引っ越しに必要な手続きについて、わかりやすく解説します。
目次
妊娠中の引っ越しで気をつけるべきこと
妊娠中の引っ越しは、母体にできるだけ負担がかからないようにするための工夫が必要です。引っ越しのタイミングを見極める、負担の大きい作業はほかの人にやってもらうなど身体を最優先にしましょう。
なるべく安定期に引っ越す
引っ越しは荷造りや荷ほどき、荷物や家具の移動、旧居の掃除など、それでなくとも重労働です。妊娠中の引っ越しは、そうでないときに比べてさらに負担が大きいことを理解しておきましょう。また、引っ越し前後は忙しさから精神的に余裕がなくなったり、環境の変化によって知らず知らずのうちにストレスを溜めてしまったりすることも少なくありません。
引っ越しの身体的・精神的負担からお腹の赤ちゃんを守るためには、引っ越しに適したタイミングを見極めることが大切です。具体的には、妊娠中に引っ越しをするなら安定期に入ってからの4ヵ月〜8ヵ月ごろがいいでしょう。
妊娠初期はつわりで動けない日もあるなど体調が不安定ですし、赤ちゃんもデリケートなので、この時期に母体に負担をかけると流産のリスクが高まってしまいます。また、妊娠9ヵ月目以降に無理をしてしまうと早産につながる可能性もあります。
計画的な引っ越しの場合は、可能な限り妊娠3ヵ月までの引っ越しや妊娠9ヵ月目以降の引っ越しは避けるようにしてください。
負担の大きい作業は業者や身の回りの人に依頼する
重いものを持ったり運んだりすることのある引っ越し準備は、ただでさえ大変な作業ですが、妊娠中に重いものを持ってしまうと、お腹に力が入ることによってお腹が張ったり、出血したりすることがあります。
体質や身体の状態によっては、重いものを持つことで切迫早産などのリスクが高まることもあるため、妊娠中に引っ越しをするときは、できるだけ重いものを持たないよう気をつけましょう。
たとえ安定期であっても、荷造りや荷ほどき、荷物の運搬や家具の移動、かがんでの掃除など、母体への負担が大きい作業は家族にやってもらうか、人手が足りない場合は引っ越し業者などに依頼するようにしてください。
荷造りするときは座って作業する
荷造りするときの座り方は、「あぐら」が体に負担がかかりづらいため、産婦人科の先生も推奨しています。
「あぐら」は、お行儀が悪いように思われる方もいるかもしれませんが、
背筋が伸び、足が開くことで骨盤が開いて股関節も柔らかくなり、骨盤の出口が広がるため 出産の時への良い影響を期待できます。また、床に座る際には座布団やクッションを敷いて、猫背にならないよう作業することをおすすめします。
冬場は重ね着や温かい飲み物で身体を冷やさないようする
妊娠中の冷えは、出産や産後にも大きく関わってきます。
冷えが筋肉を固くすると、痛みに敏感になり陣痛が弱くなることがあります。
そのため、レッグウォーマーを履いたり、重ね着をして身体を冷やさない工夫が大切です。
妊娠中におすすめの飲み物としては、麦茶や牛乳、たんぽぽ茶・たんぽぽコーヒーになりますので、
身体のあたため方にもこだわりたいですね。
夏場は水分と塩分をこまめに補給する
引越し作業は、ついつい時間を忘れて没頭してしまいます。
でも、夏場の暑い時間に根を詰めて頑張りすぎると、汗で水分と塩分が失われてしまいます。
時間をこまめにチェックして、水分・塩分を補給してください。
妊娠中の引っ越しで必要となる手続き

妊娠中の引っ越しは、そうでないときの引っ越しと比べ、手続きや準備しておくべきことが増えます。あらかじめ知っておきたい、妊娠中の引っ越しで必要となる手続きについてお伝えしましょう。
転院する場合は転院先で分娩予約をしておく
引っ越しをすると、現在通っている産院に通い続けられないこともあるはずです。
引っ越しを機に転院する場合は、あらかじめ引っ越し先の周辺で産院を探し、分娩予約をするようにしてください。というのも、分娩予約を「妊娠20週まで」などと制限している産院もあり、妊娠後期に入ってくると分娩予約が取れなくなる可能性があるからです。
そうでなくても、人気のある産院や産院の数が少ない地域ではすぐに分娩予約が埋まってしまいがちです。妊娠中に余計な不安を抱えずに済むよう、分娩予約は早めに行いましょう。
もし分娩予約が取れない場合は、出産や子育てを支援している自治体の窓口に相談するのも手です。
母子手帳の住所欄書き換え
引っ越しをしたら、母子健康手帳、いわゆる「母子手帳」に関連する手続きはあるのでしょうか?
母子手帳に関しては、役所での手続きなどは特になく、引っ越し後も同じものをそのまま使い続けることができます。母子手帳のデザインはさまざまで、なかには表紙などに自治体の名称が記載されているものもありますが、内容は全国共通のため、母子手帳の交換はありません。
ただし、住所欄の訂正が必要になってくるため、引っ越したら自分で新しい住所に書き換えましょう。
受診票や補助券の交換
役所の窓口に妊娠届を出すと、母子手帳とともに「健康診査費用補助券(検診補助券)」が交付されます。
異なる市区町村に引っ越す場合、原則として旧住所地でもらった検診補助券は使えなくなるため、引っ越し先の自治体で使えるものに交換してもらう必要があります。これは、妊娠・出産に関する検診費用の助成が自治体単位でまかなわれているためです。
引っ越し先の自治体で検診費用の助成を受けるためには、引っ越し後、新住所を管轄する役所の担当課に母子手帳と未使用の検診補助券を持参して、新しい検診補助券の交付を受けます。
また、「妊婦健康診査受診票」についても新たに交付を受けなければならないケースが多いため、引っ越し先の自治体に確認してください。
検診補助券や受診票の交換が必要な場合、交換の手続きを行わないと、検診費用が全額自己負担になってしまうことに注意しましょう。また、検診費用の助成内容は自治体によって異なるため、引っ越し元の自治体に比べ、引っ越し先の自治体では費用負担が増える、あるいは減る可能性があることを頭の片隅に置いておいてください。
なお、新しい検診補助券や受診票の交付を受けるには、先に住民票を新住所に移しておかなければなりません。新住所を管轄する役所に「転入届」を提出後、続けて検診補助券や受診票の交換をしてもらうとスムーズです。
★あわせて読みたい
【住所変更手続きリスト付き】引っ越ししたら住民票の手続きを!移さなくていいケースも?
転入先の子育て支援情報も調べておく
妊婦検診費助成のほか、市町村によっては分娩時のタクシー券や家事補助券などを発行しているところもあります。内容は市町村によって異なるので、母子手帳に書かれている内容をチェックしてみてください。
引っ越し前の母子手帳を使用している方は、転入先の市町村のホームページを確認しましょう。

里帰り出産時に利用できる可能性がある助成金の手続き

里帰り出産などで、住民票を移すことなく一時的に住まいを変える場合は、里帰り出産の助成が受けられる可能性があります。何かと物入りな出産前後だけに、制度の内容を確認し、利用できる制度はしっかり活用したいですよね。
里帰り出産のように一時的に居所を変えるものの住民票を異動しない場合、住民票がある自治体で交付された検診補助券を帰省先で使うことはできません。そのかわり、一旦検診費用を自分で支払った後、後日住民票のある自治体に申請することにより、里帰り中に支払った検診費用の助成を受けることができます。ただし助成金額は自治体によって異なるほか、上限があります。
また、助成金の申請には期限があり、多くの自治体では出産日から1年となっています。産後は何かとあわただしいため、忘れないよう早めに申請を済ませておきましょう。
助成金の申請にあたっては、自治体所定の申請書に加え、母子手帳や医療機関の領収書、未使用の受診票、助成金の振込口座が確認できるものなどの提出が必要です。必要書類は自治体によって異なるため、ホームページなどで詳細を確認してください。
妊娠中の引っ越しは縁起が悪いって本当?
「妊娠中の引っ越しは縁起が悪い」と言われることもあり、それが気になっている人もいるのではないでしょうか。
しかし、「妊娠中の引っ越しは縁起が悪い」というのはあくまでも迷信です。引っ越しは、荷造りや荷物の運搬、掃除といった重労働を伴うため、母体に悪影響があるかもしれないという心配から、このような迷信が生まれたと考えられます。
とはいえ、妊娠中の引っ越しは身体的にも精神的にも負担がかかりやすいことはまぎれもない事実です。
それを踏まえて、家族や引っ越し業者の手を借りるのはもちろん、引っ越し前後に疲れてしまったときは無理をせず家事代行サービスを利用するなど、頼れるものには頼って、できる限り心身への負担を軽減することを優先しましょう。

引っ越し時のライフライン手続きはでんきガス.netがおすすめ
身体的にも精神的にもストレスになる引っ越しを妊娠中に行うとなると、できるだけ母体に負担がかからないよう、家族や専門業者のサポートを得ることが不可欠になってきます。
元気な赤ちゃんを迎えられるよう、引っ越し準備は時間に余裕を持ってスタートしましょう。くれぐれも無理をしないようにしてくださいね。
また、電気やガスなどの手続きはもうされましたか?
面倒な電気やガス・インターネットの手続きにはでんきガス.net(0120-911-653)がおすすめです。でんきガス.netは、ライフライン手続きを一括手配できるので、手続きが電話一本で完了します。引越しの負担を軽くしたい方はぜひ利用してみてくださいね。
受付窓口 | でんきガス.net |
---|---|
電話番号 | 0120-911-653 |
受付時間 | 8:00~20:45(年末年始を除く)
※Web受付は24時間受付 |
▼でんきガス.netについてはこちら でんきガス.netって?電気やガスの面倒な手続きを無料手配してくれるって本当?