水道料金の平均使用量はどれくらい?世帯別・地域別の平均使用量や節水方法などを紹介

「最近、水道の使用量が多い気がする」「もう少し節水したほうがいいかも」と考えたことはありませんか? 

毎日使用している水道ですので、できれば使用量を把握して節水したいものです。

水道使用量が増えれば、当然のことながら水道料金も高くなります。水道代の平均はどれくらいなのか、自分の家は他の世帯と比べて水道使用量が多いのかなども気になりますよね。

そこで、今回の記事では、

  • 水道使用量の平均
  • 水道料金のチェック方法
  • 水道代を抑えるコツ

などについて解説しています。ご自身の水道使用量と比較して、節約に役立ててください。

水道料金の平均額は?我が家の水道使用量は多い?世帯別の水道使用量平均は?

水道料金について計算する

2ヵ月に一度届く水道料金の明細をみて、「自分の家の水道使用量は、平均より多いのかな?」と気になったことはありませんか?

総務省の家計調査報告(2022年)で、各家庭の平均水道料金が報告されています。この報告によると、単身世帯・二人以上世帯の水道料金の平均値が以下のように報告されています。

世帯人数水道代(月平均)
単身世帯2,246円
二人世帯以上5,412円

参考:総務省 家計調査報告(二人以上の世帯)-2022年(令和4年)2月分- https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf

さらに詳しく解説します。

一人暮らし(単身世帯)の平均水道代は?

総務省の「1世帯当たり1か月間の収入と支出調査」によると、2022年の一人暮らし(単身世帯)の1ヵ月あたりの平均水道料金は2,246円となっています。

さらに細かくみてみると、下記の表のようになっています。

世帯人数2021年1月~3月2021年4月~6月2021年7月~9月2021年10月~12月
単身世帯2,263円2,224円2,185円2,306円

このように、一年を通しておよそ月2,100円~2,300円程度の水道料金となっているのがわかります。

二人以上世帯の平均水道代の平均水道代は?

こちらも、総務省の「1世帯当たり1か月間の収入と支出調査」によるデータです。

2022年の二人以上世帯(世帯人員平均2.93人)の1ヵ月あたりの平均水道料金は5,412円となっています。

細かくみてみると、下記の表のようになっています。

世帯人数 2021年1月~3月 2021年4月~6月 2021年7月~9月 2021年10月~12月
二人以上 5,555円 5,370円 5,399円 5,322円

ご自身の世帯人数と比較して、いかがでしたでしょうか。平均よりも高額な場合には、後述する「水道料金を抑える5つのコツ」を実践してみましょう。

水道料金が平均よりも高い理由には、もうひとつ意外な理由があります。

実は水道料金は、地域によっても差があります。あなたの水道料金が高い理由には地域差によることも考えられるのです。

地域別の平均水道料金

水道料金は、水質整備にかかる経費が自治体によって異なるため、地域による差が大きくなります。

総務省の家計調査によると、地域別の平均水道料金は以下の結果が出ています。

<地方別(二人以上の世帯)年間水道料金>

地方年間の平均水道料金月別の平均水道料金
北海道57,773円4,814円
東北72,701円6,058円
関東62,646円5,221円
北陸74,066円6,172円
東海53,780円4,482円
近畿59,549円4,962円
中国58,951円4,913円
四国53,897円4,491円
九州60,629円5,052円
沖縄56,139円4,678円
出典:「家計調査結果」(総務省統計局)

特に東北や北陸が高くなっていますね。ご自身の住んでいる地域と比べて、ご家庭の水道料金はいかがでしょうか。

賃貸住宅では定額制となっている場合もある

ワンルームの賃貸住宅や、戸数の少ない物件の場合、水道料が月定額制の契約となっている場合があります。

各部屋に水道メーターを設置せず、管理会社が水道料金の支払いを行い、月額制で住民に対して請求を行う形式です。

単身世帯の賃貸住宅では月2,000円程度が相場です。

どれだけ使っても定額料金なので、おトクに感じますが、実際には管理会社の損にならないよう、使用量より上乗せされて請求されています。

もし使用量以上に上乗せされて請求されていると感じたら、管理会社に問い合わせてみましょう。

水道使用量の明細をチェックしよう

毎月、水道メーターの検針が行われると、レシートのような検針票がポストに投函されます。これをみれば、毎月の水道使用量がすぐにわかります。

特にチェックする箇所は、「メーター使用量」「今回料金」です。

東京都の水道使用量の明細

画像引用元:東京都水道局

  • 今回料金:使用量に基づいて水道料金が表示されます。
  • 使用量:前回の検針と今回の検針との差が表示されています。

また、各自治体のサービスによっては、インターネットでも検針票の内容を確認することが可能です。

一例として、東京都なら「東京水道マイネット」のサービスがあります。

会員登録すると、直近2年間の検針票の内容がネットで確認できるのでとても便利です。

【参考:東京水道マイネット】

https://suidonet.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/inet-service/

1ヶ月あたりの水道使用量の平均

人数別に1ヵ月あたりの平均水道使用量を記載お願いします。
参考記事では平成28年のデータを用いていますが、令和2年のデータがあったため、新しい情報の記載をお願いします。

東京都水道局によると、1か月あたりの水道使用量の平均は以下の結果が出ています。

世帯人数使用水量
1人8.1m³
2人14.9m³
3人19.9m³
4人23.1m³
5人27.8m³
6人以上34.1m³
引用:東京都水道局「令和2年度生活用水実態調査」

水道料金の計算方法

節約を考えるならば、一度しっかりと水道料金の明細をチェックしてみましょう。

どの程度水道水を使っているのか、月ごとに使用量の変化があるのかなど現状を把握することで、自分に合った節水方法が見つかるでしょう。

ここからは、水道料金の明細チェック方法と、計算の方法を紹介します。

上下水道料金の計算方法について知ろう

水道料金は、使用した量(上水道)と、下水道へ流した量(下水道)で請求されます。

上下水道料金は、基本料金と従量料金で請求がされます。

1ヶ月の水道料金の計算方法

水道料金の計算方法は、以下のとおり。

[上水道料金(基本料金+従量料金)] + [下水料金(従量料金)]

これに消費税率をかけたものが、1ヵ月の水道代となります。

東京都を一例にして、水道料金の計算方法を紹介します。

(例)東京都の水道基本料金

基本料金は、水道管の太さ(呼び径)によって段階的に定められています。

呼び径(メーター口径)基本料金
13mm860円
20mm1,170円
25mm1,460円

一般家庭では13mm〜20mmが主流です。二世帯住宅などで世帯人数が多い住宅は、25mm以上の口径となっている住宅も多いでしょう。

ご自身の呼び径については、検針票でも確認することができます。

次に、従量料金について表にまとめました。

使用量従量料金
1㎥~5㎥0円
6㎥~10㎥1m³につき22円
11㎥~20㎥1m³につき128円
21㎥~30㎥1m³につき163円
31㎥~50㎥1m³につき202円
51㎥~100㎥1m³につき213円

使用量が多くなるほど、1m³ごとの単価が高くなります。

下水道料金は、下記のとおりです。

使用量従量料金
0㎥~8㎥一律560円
9㎥~20㎥1m³につき110円
21㎥~30㎥1m³につき140円
31㎥~51㎥1m³につき170円

このように、上下水道ともに使用量に応じて料金が定められています。

出典:水道料金・下水道料金の計算方法(23区)

https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/tetsuduki/ryokin/keisan_23.html

東京都の場合、さらに浴場汚水という料率が別に設定されています。

ご自身の水道使用量をチェックすることで、毎月の水道料金を把握することができます。

「水道使用量が多かったかも」と思ったら、後述する「水道料金を抑える5つのコツ」を実践してみましょう。

急に高くなったときは水漏れを疑う

水道を多量に使用した覚えがないのに、水道料金が急に上がったときには、水漏れを起こしている可能性もあります。

水漏れの確認方法は簡単です。

  1. 家の水道使用をすべてストップする
  2. 水道メーターを確認する

パイロットマークが回っていたら、どこかで漏水を起こしています。水道局に相談をしてください。

電気の引っ越し手続き

水道料金を抑える5つのコツ

水道料金を節約するためのシャワーヘッド

ここからは節水方法を紹介します。何気なく使用している水道水ですが、浴室やキッチン、トイレなどで必要以上に使用していませんか?

使用シーンを思い浮かべながら、ご自身に合った方法で節水に取り組んでみましょう。

節水コマ・節水シャワーヘッドを使用する

「節水コマ」とは、蛇口の内部に取り付けるゴム製のコマで、取り付けることによって水流を少なくできるアイテムのことです。

「節水シャワーヘッド」は、シャワーヘッドの穴を小さくすることで水流を弱め、節水するアイテムです。

水道を出しっぱなしにする癖のある人は、このような節水アイテムを使用すると、節水効果が高くなるでしょう。

節水コマは取り付けに少し手間がかかりますが、ホームセンターで100円程度で手に入るためおすすめです。

歯みがき・洗顔は水をためて使う

歯みがきや洗顔をするときに、水を出しっぱなしにしていませんか?

歯みがきのときに水を出しっぱなしにすると、1分で約12リットルもの水を放出するといわれています。1日3回、毎日水を出しっぱなしにしていると、約1000リットルもの水を無駄にすることになります。

歯みがきや洗顔のときに、コップを使用する洗面台に水をためるなどをして出しっぱなしをやめるだけで、かなりの水道料が節約できます。

食器の洗い方を工夫する

食器は手洗いよりも、食洗器を使用したほうが節水効果が高くなります。手洗いをする場合は、水を出しっぱなしにせず、食器洗い桶などを使用して水をためて洗いましょう。

油汚れのひどいものは、ティッシュなどで拭き取ってから洗うのがコツです。

トイレは「大」「小」の水流を区別して使う

トイレの水を流す時、「大」「小」のレバーを区別して流していますか?

古い便器だと「大」の水流は6リットルから8リットルもの水が流れます。「小」なら4リットルから6リットル程度で抑えられるため、レバーを区別するだけで節水が可能になります。

最近の節水型便器では、「大」でも5リットル以下の水量で流せる商品が登場しています。

お風呂の残り湯を再利用する

お風呂で使用する水量は、シャワーで約180リットル、浴槽で約200リットルです。

一人暮らしだと、シャワーで入浴をすませることで節水できていると考えている方もおられるでしょう。ところが、約15分シャワーを使用すると180リットルもの水を使ってしまうのです。

それならば、浴槽で入浴をして、お風呂の残り湯を洗濯などに再利用したほうが節水になります

前述した節水シャワーヘッドを利用するのもひとつの方法です。

▼水道料金の節約方法についてはこちら
水道料金が高いと感じたらココをチェック!水道使用量を知って上手に節水しよう

水道料金の支払いはクレジットカードがおすすめ

水道料金の支払い方法は、クレジットカード払いも可能なことをご存知でしょうか?

水道料金の主な支払方法は以下の4つになります。

  • 口座振替によるお支払い
  • 請求書(納入通知書)でのお支払い
  • クレジットカード
  • スマートフォン決済

各自治体へ手続きをすると、クレジットカードでの自動支払いができます。

口座振替や払込用紙での支払いよりも、クレジットカード払いにすれば、カード会社のポイントを貯めることができます。

ただし自治体によっては、クレジットカード払いやスマートフォン決済に対応していない場合がありますので、各自治体に確認をしてください。

電気の引っ越し手続き

引っ越し時のライフライン手続きはでんきガス.netを利用する

今回の記事では水道料金の平均使用量についてまとめました。水道料金が気になったら、まずはご自宅の水道使用量がどれくらいなのかを把握するところからはじめましょう。ちょっとした習慣を変えるだけで節水できますので、ぜひチャレンジしてください。

また、引っ越し時にはライフラインの手続きも必要です。電気やガスの手続きが面倒な方はでんきガス.net(0120-911-653)へお電話ください。でんきガス.netなら、電気やガスの手続きを無料で手配してくれます。引越しの負担を軽くしたい方はぜひお電話してみてくださいね。

受付窓口 でんきガスnet
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