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1kWhあたりの電気代は?家電ごとの消費電力量を知って電気代を安くするコツ

「毎月の電気代が高い」と感じたことはありませんか?電気料金は1kWhという単位が使用されています。この単位を理解すると、家電の1時間当たりの電気代が簡単に計算できるようになります。家電ごとの消費電力量を知って、無駄な電気代を節約しましょう!

今回の記事では、以下の内容について解説します!

  • 1kWhとは?電気料金の計算方法
  • 一人暮らしの電気使用量
  • 電気代を抑えるコツ

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1kWhとは?電気料金の計算方法は?

1kWh(1キロワットアワー)という単位を目にしたことがありますか?毎月の電力会社からの「使用量のお知らせ」や、家電の取扱説明書などで目にしたことがあるのではないでしょうか。

ここからは1kWhの概要や、電気料金の計算方法について解説します。

1kWhとは電力量料金の基本単位のこと

kWhは「1kWの電力を1時間、消費または発電した場合の電力量を表す単位」です。1kWhあたりの電気代は、電力会社のプランによって設定されています。全国的には、「27円(税込)」という”目安単価”(=新電力料金目安単価)が採用されており、家電の1時間当たりの消費電力量は1kWhあたり27円で目安を計算しています。

【参考:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会】

1kWhの電力量料金は契約会社によって異なる

全国的には1kWhあたり27円と前述しましたが、実際の電力量料金は契約会社によって異なります。一例として、東京電力と関西電力の電気料金を表にまとめました。

120kWhまで 121kWh〜300kWh
東京電力 スタンダードS 19.88円 26.46円
関西電力 従量電灯A 20.31円 25.71円

【参考:東京電力エナジーパートナー関西電力

このように、実際の1kWhあたりの電気料金は、電力会社やプランによって異なります。ご自身の電力会社は、1kWhあたりいくらの契約になっていますか?明細などで確認をしてみましょう。

電力料金の計算方法は?

電力料金の計算方法は、

1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)

この計算式で求められます。

各家電には、「1時間あたりの消費電力(kW)」が記載されています。たとえば1kWと記載されている家電であれば、

1時間あたりの消費電力(1kW)×使用時間(1時間)×料金単価(27円/kWh)=27円

と、このように計算できます。

ここで気をつけなければならないのが、kWの単位です。実際には1時間に1kWhも消費する家電は多くありません。エアコンや電気ストーブなどの電気消耗が大きい家電でも、500W、800Wくらいでしょう。

この場合、単位をkWhに修正しなければなりません。

500W=0.5kWh

800W=0.8kWh

このように修正をしてから、上記の計算式にあてはめてください。

ここまで「電力量料金」の計算の仕方を紹介しました。

1ヵ月の電気料金は、この「電力量料金」と「基本料金」を足したものになります。

電気料金の基本料金は電力会社によって異なる

電気料金は、「電力量料金」と「基本料金」で構成されています。

電気の基本料金には、主に2種類あります。

ひとつは、契約アンペア数に応じて基本料金を設定する「アンペア制」。もう一つは、1契約ごとの最低料金を定めた「最低料金制」です。

電気の基本料金は、電力会社によってさまざまです。同じ電力会社でも契約プランによって細かく設定されています。ご自身の電力会社の基本料金も確認してみましょう。

10Aにつき
東京電力 スタンダードS(10A〜60A) 286.00円
関西電力 従量電灯A(15kWhまでの最低料金制) 341.01円

【参考:東京電力エナジーパートナー関西電力

家電ごとの1kWhの電気を消費する時間

各家電で1kW(1000W)の電気を消費する使用時間の目安は、以下のとおりです。

電化製品消費電力1kWh(1000W)の電気を消費する
使用時間目安
エアコン1500W(最大時)約40分
デスクトップパソコン100W10時間
テレビ(42型)85W約11時間
洗濯機(洗濯時のみ)380W約2時間半
扇風機30W約33時間
電子レンジ1,300W約45分
掃除機1,000W1時間
ドライヤー1,000W1時間

比較してみると、エアコンやドライヤー、電子レンジなど発熱する電子製品ほど、消費電力が大きいことがわかります。電化製品ごとの消費電力と使用時間を把握して、消費電力が大きいものはこまめに消すなど使用方法を改善すれば、電気代の節約が期待できます。

1人暮らしの電気使用量はどれくらい?家電ごとの消費電力を解説

エアコンの設定

1人暮らしで使用する家電は、1時間あたりどれくらいの電気代がかかるのでしょうか?

ここからは、エアコン・扇風機・ドライヤー・IHクッキングヒーター・オイルヒーターなどの電力量を調べながら、電気代の計算方法を解説します。

1kWhあたりの電気代は、27円で計算しています。

エアコンの電気代

エアコンの電気代は、カタログなどに記載されている消費電力量に基づいて計算をします。

たとえばPanasonicエオリアCS-221DFL(6畳用)なら、冷房1時間あたりの消費電力が635Wと記載されています。

これを計算すると0.635kWh×27円/kWh=17.145円となり、一時間当たりの電気料金が計算できます。

1日8時間、1ヵ月30日エアコンを稼働するならば、17.145円×8時間×30日=4,145円が1ヵ月の電気代となります。

暖房の場合は消費電力量が異なるので、1年間の電気代を計算したい場合には、暖房の消費電力量も確認しておきましょう。

<1時間あたりの消費電力量>

冷房 暖房
Panasonicエオリア CS-221DFL 635W 470W
白くまくん RAS-AJ22L 580W 470W
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扇風機・サーキュレーターの電気代

一般的な縦型の扇風機は、消費電力が非常に低く、1時間あたり12W程度となります。冷房と併用すれば効果的に部屋を冷やすことができるため、電気代を抑えられるでしょう。

ダイソンの空気清浄機つきサーキュレーターでも56Wと低く、一時間あたりの消費電力量は0.056kWh×27円/kWh=1.512円と、2円以下で抑えられるでしょう。

<1時間あたりの消費電力量>

シャープPJ-N2DS-W12W
Dyson Pure Cool Link タワーファン TP03WS56W
アイリスオーヤマPCF-SDC15T25W
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ドライヤー・ヘアアイロンの電気代

ドライヤーの消費電力量は、一時間あたり700W〜1200Wです。非常に電力を消耗するように感じますが、これは1時間の消費電力量ですので、実際の使用時間で計算してみましょう。

ミディアムヘアの方でも、使用時間は5分くらいでしょう。

ナノケア EH-NA0G-Aなら、1時間あたりの消費電力量は1200Wです。

1.2kWh×27円/kWh/60*5=2.7円で、5分間で2.7円の消費電力量となります。

ヘアアイロンは意外と消費電力量が低く、ストレートアイロン ナノケア EH-HS0E-Wでは1時間あたりの消費電力量が41Wとなっています。

0.041kWh×27円/kWh/60*5=0.01円で、5分間で0.01円の消費電力量となります。

<1時間あたりの消費電力量>

ナノケア EH-NA0G-A1200W
くるくるドライヤー イオニティ EH-KE1E-P700W
ストレートアイロン ナノケア EH-HS0E-W41W

IHクッキングヒーターの電気代

IHクッキングヒーターは卓上タイプだと1000W・1400Wが多く販売されています。1000Wなら1時間あたり1.0kWh×27円/kWh/=27円、1400Wなら1.4kWh×27円/kWh/=37.8円です。

毎日自炊をする人なら、27円×2時間×30日=1,620円程度の電気代となります。

トッププレートタイプでも、火力は保温の120Wから強火の3000Wくらいの消費電力となるでしょう。

オイルヒーターの電気代

オイルヒーターは電気代が高いとよく言われています。温度設定は何段階か切り替えができる製品が多いので、部屋の大きさに合わせて調整することで電気代を抑えられるでしょう。

温度強で1200Wから1500Wの消費電力となります。

1.2kWh×27円/kWh/=32.4円となり、1日8時間、1ヵ月30日オイルヒーターを稼働すれば、32.4円×8時間×30日=7,776円が1ヵ月の電気代となります。

<1時間あたりの消費電力量>

デロンギ ユニカルド RHJ65L09151500W
アイリスオーヤマ KIWHH-1212D1200W
モダンデコ AND・DECO PULITO zz001-na1200W
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電気代を抑えるコツ

ここまで、電気代の計算方法について解説してきました。

生活する上で電気は欠かせないものです。少しでも電気代を安く抑えるために、電気をこまめに消す、使用していないコンセントを抜くなどの方法もありますが、もっと簡単に電気を節約できる方法をまとめました。

下記のコツを参考にして挑戦してみてください。

照明器具をLEDに買い替える

照明器具に蛍光灯を使用している方は、LEDへの変更すると電気代が安くなります。

6畳用の蛍光灯シーリングライトは1時間あたり70W〜80Wを消費します。一方、LEDシーリングライトは1時間あたり約30Wです。1時間あたり40〜50Wの差がありますので、すべての部屋をLEDライトに交換すると、かなりの節電になりますね。

4部屋のライトを交換し、1日9時間使用した場合は、1ヵ月あたり0.04kWh×27円/kWh*9時間*30日*4部屋=1,166円もの節約ができることになります。

電気の契約プランを切り替える

電気の基本料金や1時間あたりの電気料金は、同じ電力会社でもさまざまなプランがあり、契約内容を見直すと電気代が安くなる可能性があります。

たとえば、東京電力エナジーパートナーでは、以下のプランが用意されています。

  • スタンダードプラン

日中にエアコン・洗濯機などの家電を使う人で、世帯数は1人~4人

  • プレミアムプラン

日中にエアコン・洗濯機などの家電を使う人で、世帯数は5人~

  • 夜トクプラン

23時以降に家電を使う人

(2022年5月25日調べ)

とりあえずスタンダードプランで契約したままになっていませんか。もし、夜間の家電利用が多いのであれば夜トクプランに切り替えたほうが電気代が安くなります。

世帯人数が多いご家庭ならばプレミアムプランに変更すると、一定量まで定額制となります。

ご自宅の電気使用量に合わせて契約を見直すと良いでしょう。

ほかにも、電気とガスをセットにして契約すると安くなるプランも登場しています。

電気の契約アンペアを切り替える

ご自宅の契約アンペア数がどうなっているかご存知でしょうか?

一般家庭のアンペア数には10A〜60Aまであり、このアンペア数に応じて基本料金が設定されています。

アンペア数は検針票またはブレーカーで確認できます。

(最低料金制の基本料金の場合はこの限りではありません)

アンペア数基本料金(税込)
10A286円
15A429円
20A572円
30A858円
40A1,144円
50A1,430円
60A1,716円

(2022年5月25日調べ)

アンペア数は、1人~2人暮らしの方で30A3人以上の世帯で40A~60Aが目安となります。

1人暮らしであっても、あまり少ないアンペア数にすると、家電を同時に使用したときにブレーカーが落ちてしまいます。1日の使用量を考慮して変更を検討しましょう。

アンペア数の変更には、ブレーカーの取替え工事が必要です。

電気料金の支払い方法を変える

電気料金の支払い方法を変更するだけでも、少しお得になります。

各電力会社では、支払い方法にクレジットカードやスマホ決済が利用できます。これまで振込用紙や口座振替を利用していた方は、クレジットカードなどに変更してみてはいかがでしょうか。

毎月支払わなければならない電気代で、クレジットカードのポイントをためれば、その分お得になります。

電気代を節約するなら電気代の安い新電力への切り替えがおすすめ

ここまで、電気代節約のコツを紹介しましたが、おすすめの節約方法はお得に使える電力会社に切り替えることです。

LIVIKAが行ったアンケート調査によると、実際に電力会社を変更して節約効果を実感している方は約8割を占めています。

お得に使える電力会社に切り替えてしまえば、コツコツ節約せずに、今までと同じ使い方で電気代を節約することができます。

また、お得に使える電力会社を知りたい人は、でんきガス.net(0120-911-653)の利用がおすすめです。でんきガス.netは、あなたの住んでいる地域や使用電力に合わせてお得に使える電力会社を手配してくれるサービスです。

電気代が気になっている方は、この機会にお電話してみてはいかはでしょうか。

受付窓口 でんきガス.net
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