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換気扇の電気代は安い!24時間つけっぱなしにする4つのメリットも紹介

家の中の空気を循環させ、湿気によるダメージや嫌なにおいを軽減してくれる換気扇。「換気扇をつけっぱなしにしておきたいけど、電気代が気になる」ということはないでしょうか?

実は換気扇の電気代は総じて安く、24時間つけっぱなしにしていても電気代はそれほど上がりません。また換気扇をつけっぱなしにしておくことで、カビや結露の発生を防ぐなどさまざまなメリットがあります。

換気扇の電気代が気になる人のために、種類別の換気扇の電気代や換気扇をつけっぱなしにするメリット、効率的に換気を行うコツなどを詳しく解説します。

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換気扇の電気代は基本的に安い!

換気扇は種類によって、24時間つけっぱなしを奨励しているものもあります。そこで気になるのは「つけっぱなしにして電気代は高くならないの?」ということではないでしょうか。

24時間換気扇をつけっぱなしにした場合、電気代はどのくらいかかるのでしょうか?換気扇の種類やモードによって異なるものの、換気扇の電気代は総じて安く、最も電気代がかかるキッチンの換気扇の場合でも、1ヵ月の電気代は約253円~1652円です。

キッチン、浴室、トイレの種類別に、換気扇の電気代についてより詳しくみていきましょう。

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キッチンの換気扇

キッチンの換気扇は強力なので、3種類の換気扇の中では最も電気代が高くなります。とはいえ、24時間つけっぱなしにしたとしても1ヵ月の電気代は約253円~約1652円と、驚くような金額になるわけではありません。

代表的なシロッコファンタイプのレンジフード換気扇の消費電力は「弱」の場合で約13W、「中」の場合は約46W、「強」の場合で約85Wとなっています。

このケースでキッチンの換気扇を24時間つけっぱなしにした場合、1日の電気代と1ヵ月の電気代はそれぞれ以下のようになります。

  • 1日の電気代(弱の場合)

0.013(kW)×27(円)×24(時間)=8.424円

  • 1ヵ月の電気代(弱の場合)

0.013(kW)×27(円)×24(時間)×30(日)=252.72円

  • 1日の電気代(中の場合)

0.046(kW)×27(円)×24(時間)=29.808円

  • 1ヵ月の電気代(中の場合)

0.046(kW)×27(円)×24(時間)×30日=894.24円

  • 1日の電気代(強の場合)

0.085(kW)×27(円)×24(時間)=55.08円

  • 1ヵ月の電気代(強の場合)

0.085(kW)×27(円)×24(時間)×30日=1652.4円

「強」にした場合の1ヵ月の電気代は約1652円なので少々高いと感じてしまうかもしれませんが、「弱」の場合は約252円と、かなり経済的ですよね。また、消費電力が5W程度に抑えられたエコタイプのモデルを使用している場合、24時間つけっぱなしにしたとしても1ヵ月の電気代は100円程度で済みます。

※電力料金単価(27円)は、全国家庭電気製品公正取引協議会が提示している目安の電力料金単価であり、実際の電気料金は契約している電力会社や料金プラン等によって異なります。

レンジフード型 プロペラ型
消費電力(W) 24時間(円) 1ヶ月(円) 消費電力(W) 24時間(円) 1ヶ月(円)
28.5 18.5 554.0
11.5 7.5 223.6
8.0 5.2 155.5
常時 5.0 3.2 97.2 25 16.2 486

浴室の換気扇

浴室の換気扇の電気代は、一般的にトイレの換気扇よりは高いものの、キッチンの換気扇よりは安くなります。換気扇のタイプによって消費電力が異なり、消費電力が少ないパイプファンは約3W、天井埋込形の場合は約10W、消費電力の多いダクト用換気扇の場合は約15Wとなっています。

ここでは天井埋込形を例に、浴室の換気扇の電気代をみてみましょう。

  • 1日の電気代

0.01(kW)×27(円)×24(時間)=6.48円

  • 1ヵ月の電気代

0.01(kW)×27(円)×24(時間)×30(日)=194.4円

消費電力10Wの天井埋込形の場合、24時間つけっぱなしにしても1ヵ月の電気代は200円を切る結果になりました。浴室は特にカビが発生しやすい場所なので、月数百円で換気扇を回しっぱなしにできるというのは、掃除の手間を考えるとコストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

浴室換気乾燥機(換気機能のみ抜粋) 天井埋込形換気扇
消費電力(W) 24時間(円) 1ヶ月(円) 消費電力(W) 24時間(円) 1ヶ月(円)
換気(強) 25.5 16.5 495.7 9.3 6.0 180.8
換気(弱) 19.5 12.6 379.1 2.6 1.7 50.5
24時間換気 19.5 12.6 379.1

トイレの換気扇

トイレの換気扇は小型なので、家にあるおもな換気扇のなかでも特に電気代が安いです。タイプによっても異なりますが、特に消費電力の少ない「パイプファン」の場合、1.6~3W程度。やや消費電力の多い天井埋込形は10W程度です。

仮に消費電力が3Wのトイレの換気扇を24時間つけっぱなしにした場合、1日の電気代と1ヵ月の電気代は以下のようになります。

  • 1日の電気代

0.003(kW)×27(円)×24(時間)=1.944円

  • 1ヵ月の電気代

0.003(kW)×27(円)×24(時間)×30(日)=58.32円

このケースの場合、トイレの換気扇の電気代は1ヵ月あたり約58円という結果になりました。もちろん機種によって異なりますが、トイレの換気扇の電気代は月27円~192円程度なので、つけっぱなしでも電気代が気になりませんね。

パイプファン 天井埋込形換気扇
消費電力(W) 24時間(円) 1ヶ月(円) 消費電力(W) 24時間(円) 1ヶ月(円)
2.7 1.7 52.5 9.3 6.0 180.8
2.0 1.3 38.9 2.6 1.7 50.5
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換気扇を24時間つけっぱなしにするメリット4つ

ここまでみてきた通り、換気扇の電気代は総じて安いとはいえ、もちろんタダではありません。少しでも節約したい人は、つけっぱなしにするべきか、こまめにオン・オフするべきか迷ってしまうのではないでしょうか。

換気扇を24時間つけっぱなしにすると、当然のことながらこまめにオン・オフするよりも電気代は上がります。ところが、換気扇のつけっぱなしにはさまざまなメリットがあるため、次のようなメリットを踏まえて判断するといいでしょう。

1:カビや結露を抑える

換気扇をつけっぱなしにするメリットのひとつが、カビや結露の発生を抑制できることです。換気扇があるのは浴室やキッチンなど、湿気が気になる場所が中心。換気扇を回すと室内の湿気を屋外に逃がす効果が得られるため、カビや結露の発生を抑えることができるでしょう。

特に浴室は、水滴が残っているとカビが発生しやすくなります。浴室内の水分を都度ふき取るのは大変なので、換気扇を回して水滴を残さないようにすることで、カビの発生を予防可能です。カビや結露を抑えることができれば、気持ちよく生活ができるのはもちろん、掃除の手間も省けます。

2:においが残りにくい

キッチンやトイレを中心に、家の中では日々さまざまなにおいが発生します。キッチンには換気扇がついているとはいえ、料理をするとき以外は消しているという人も多いのではないでしょうか。

空気が循環するにはある程度の時間がかかるので、においが気になってから換気扇を回しても、においがなくなるまでに時間がかかってしまいます。その点、換気扇をつけっぱなしにしていると常に空気が循環するため、部屋の中ににおいが充満するのを防ぐことができます。

ずっと家の中にいると、部屋にこもったにおいを感じなくなってくるもの。換気扇を回していれば外出先から帰ってきたときに家のにおいが気になることもありませんし、来客があっても安心して迎えられますね。

3:室内の空気がきれいになる

においとも関連しますが、換気扇をつけっぱなしにすると常時空気が循環するため、室内の空気がきれいになります。

窓を開けたり、洗濯物を取り込んだり、外出先から帰ってきたりした際、知らず知らずのうちに花粉や黄砂などを家の中に持ち込んでしまいます。そんなときも換気扇をつけっぱなしにして空気を循環させ、家の中に入り込んだ花粉や黄砂を外に排出することで、室内の空気をきれいに保つことができるのです。

また、化学物質によるシックハウス症候群対策にもなるため、花粉や黄砂の時期以外も換気扇を上手に活用したいものです。

4:家の寿命を延ばすことができる

日本の家には木材が多く使われているため、湿気は住まいの大敵。湿気によって結露やカビが発生すると家の寿命を縮めることになってしまうほか、カビはその家で暮らす人の健康に悪影響を与えることもあります。

住まいを湿気から守るためには、換気によって空気の流れ道を確保することが重要です。換気扇を効果的に使って部屋にこもった空気を外に出し、外から新鮮な空気を取り込むことは、家の寿命を延ばすことにもつながります。

換気扇をつけたままにするメリットを説明する女性

すでにみてきた通り、換気扇の電気代は基本的に安く、換気扇をつけっぱなしにすることにはさまざまなメリットがあります。

とはいえ、できることなら電気代は極力抑えたいというのが本音ではないでしょうか。そこで、効率的に換気を行って節電につなげるための4つのポイントをご紹介します。

換気扇の電気代を少しでも安くするためのポイント

ここからは換気扇の電気代を少しでも安くするための手法をご紹介してまいります。ぜひ積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

定期的に掃除する

効率的に換気を行うためには、定期的に換気扇の掃除を行うことが大切です。換気扇は天井付近などあまり意識が向かないところにあるため、汚れていてもあまり目につきません。

ところが、換気扇のファンやフィルターが汚れて重くなってしまうと、モーターに負荷がかかるため、電気代が余計にかかってしまいます。また、汚れのせいで機能が低下すると、吸い込みが悪くなり、本来の換気性能が発揮できないこともあります。

換気扇は「年末の大掃除のときに掃除する」など、年に1~2回の掃除が一般的ですが、実際には月に1~2回の掃除が理想的だといわれています。特に油汚れが発生するキッチンの換気扇はできるだけこまめに掃除しておきたいところです。

古い換気扇を買い替える

換気扇は定期的な掃除を行うことでメンテナンスができますが、今使っている換気扇が古く、本来の機能を果たせなくなっている場合は、換気扇の買い替えを検討したほうがいいでしょう。

一般的に換気扇の寿命は10~15年程度といわれており、部品交換の目安は6年とされています。換気扇を10年近く使用していると「異音がする」「吸い込む力が弱くなった」「スイッチを入れても動かないときがある」といった症状が出ることがあります。

このような劣化のサインがみられたら、換気扇の交換を検討するべきタイミングです。

部屋を閉め切って使用する 

「換気」というと「窓を開ける」というイメージがあるからか、換気扇を回すときも窓を開けたほうが効率良く換気ができると思っている人もいるのではないでしょうか。ところが、実は換気扇を回すときは空間を閉じたほうが効率良く換気ができます。

例えば浴室の換気扇を回すときは、浴室のドアだけでなく窓も閉め切って湿気の通り道をひとつにすることで、湿気の排出効果が高まります。

部屋を閉め切ったほうがいいのは浴室以外の部屋も同じです。換気扇を回すときはできるだけ密室にして、湿気の逃げ道をなくすようにするといいでしょう。

エアコンと併用する場合は「弱」

夏や冬などはエアコンと換気扇を併用することもあるでしょう。その場合は、換気扇の設定を「弱」にすると電気代を節約できます。

というのも、換気扇の設定を「強」にすると、その分外からの空気も多く取り込まれるため、せっかくエアコンで冷やした室内に外からの熱い空気が入ってきたり、せっかくエアコンで暖めた室内に外からの冷たい空気が入ってきたりしてしまうからです。

いくら換気扇の電気代が安くても、エアコンの電気代が上がってしまうと本末転倒。換気扇の特性を知って、賢く使いたいものですね。

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電気 切り替え

電力会社を見直して効果的に節約しよう

空気を循環させて家の中を快適な状態に保つためには、換気扇を効果的に使うことが大切です。これまで電気代が気になって換気扇の長時間使用を避けていたという人も、24時間つけっぱなしにしたとしても、それほど電気代がかからないことがわかって安心したのではないでしょうか。

とはいっても、「電気代は少しでも安くしたい」と考える人も少なくないでしょう。電気代を節約するには、電気の切り替えが効果的です。

実際に電力会社を変更して節約効果を実感している人は約8割と、非常にたくさんの方が節約効果を実感しています。

電力会社によって料金の設定は異なります。そのため、利用中の電力会社よりも安い料金設定をしている電力会社に乗り換えればほぼ確実に電気代が抑えることができます。単価そのものが安ければ、今までと同じ使い方(同じ使用量)でも、電気代を節約することができます。

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