観葉植物の画像

観葉植物の引っ越し方法5選を運搬・梱包・処分に分けて詳しく解説

引っ越しが決まり、スケジュールをたてるにあたって、観葉植物の引っ越し方法は悩みどころです。

<この記事で分かること>

  • 引っ越し業者に運搬してもらえるのか
  • 観葉植物の梱包方法
  • それぞれの観葉植物に適した引っ越し方法。

目次

観葉植物の引っ越し方法5つ

引っ越し業者に依頼する方法も含めた、観葉植物の引っ越し方法5つをご紹介します。

引っ越し業者へ依頼する

他の荷物と一緒に、観葉植物の運搬を引き受けてくれる引越し業者もありますが、サイズなどが制限される場合があります

また、標準引越運送約款という国土交通省が定めたルールがあり、ここには動植物や美術品など、運送に特殊な管理を要し他の荷物との同時運送が適切でないものは、引受けを拒絶することがあると記載されています。

ただしこのルールは、引っ越し業者と依頼者とのトラブル防止のために定められたものであって、引っ越し業者が必ず使用しなければならないルールではありません。

配送業者へ依頼する

観葉植物を運搬する方法として、荷物の配送を行っている配送業者へ依頼するという方法もあります。例えば、インターネットショッピングで購入したときの荷物の受取や、個人的な荷物の発送などで利用する配送業者へ依頼することができます。

造園業者へ依頼する

造園業者は専門知識が豊富なため、植物が枯れてしまう可能性を少なくすることができます。

さらに造園業者によっては植物を移植する場合、植物が枯れることを防ぐために、移植に適した時期になるまで保管してくれることもあるようです。

自分で運ぶ

大切な観葉植物を自分の手で運びたい場合、いくつかの条件を満たせば自分で運ぶこともできます。

自分で運ぶ場合は費用をおさえられ、また運搬中や運搬直前、直後に細かく植物の様子を確認できるので安心です。

引っ越し前に処分する

引っ越しにあたって、引っ越し先へ持っていけない観葉植物もあるでしょう。

そのようなやむを得ず処分する場合でも、いくつかの処分方法があります。

引っ越し業者へ観葉植物の運搬を依頼するときに知りたいあれこれ

引っ越し業者へ観葉植物の運搬を依頼するときに知りたい、依頼できる引っ越し業者や費用の目安、梱包方法などを解説します。

依頼できる引っ越し業者

観葉植物の運搬は、アート引越センターやサカイ引越センター、日本通運などで引き受けてもらえます。

アート引越センター

アート引越センターは、トラックで運搬できるサイズでしおれにくい種類の植物であれば、他の荷物に影響のない範囲で引き受けてもらえます。

サカイ引越センター

一方、サカイ引越センターは造園専門業者と提携しているので、より専門的な対応が期待できます。

日本通運

日本通運では、動植物の運搬は基本的にできないようですが、運搬希望者が多いため補償の対象外としてであれば対応してもらえるようです。

引っ越し業者へ依頼するのにかかる費用

どの引っ越し業者も、費用について明確な料金を公開していませんが、数が多い場合やサイズが大きい場合は追加料金が発生する可能性があります。

実際に日本通運では、大きさや数によっては運搬手段に影響するため、このような場合は追加料金が必要となる可能性があると明記されています。

また、造園専門業者と提携しているサカイ引越センターでは専門業者への依頼となるので、追加費用がかかる可能性が高いでしょう。

引っ越し業者へ依頼するときの梱包方法

引っ越し業者へ依頼するときにはほとんどの場合、引っ越し当日までに自分で梱包をしておく必要があります。

植物は数日であれば水をあたえなくても大丈夫なので、引っ越しの2日前くらいから水やりを減らし、鉢からの水漏れを防ぎます。

<梱包方法>

  1. 段ボールへ入れる前にはビニールで鉢を覆う
  2. 土がこぼれないようにして段ボールへ移す
  3. 段ボールと鉢とのすき間を埋めるように、緩衝材や新聞紙などを詰めて固定する

背の高いものは、葉の部分にネットやビニールをかぶせて保護しますが、ビニールにはいくつか穴を開けておき、植物が呼吸できるようにしておきましょう。また呼吸ができるようにするためはもちろん、運ぶときに他の荷物と区別がつくように、段ボールのふたは開けておきましょう。

「割れ物注意」や「天地無用」のシールを貼っておくと、さらに安心です。

背の高い観葉植物の梱包方法

植木鉢の底を新聞紙などで覆い、気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)や

キッチンペーパーかトイレットペーパー等で観葉植物の根元の周りに詰め込んで、養生テープで固定します。

枝や葉などは繊細で傷つきやすいため、新聞紙やダンボール、養生シートなどで周囲をカバーしましょう。カバーが外れないようにつなぎ目をテープで固定をします。

植木鉢と観葉植物の側面をカバーしたら、植木鉢をビニール袋に入れます。ビニール袋の取っ手が邪魔にならないよう、側面のカバーにテープで固定しましょう。

観葉植物が萎れやすくならないよう、天井部分は適度に外気が入るようにオープンにした状態で保ちます。

背の低い観葉植物の梱包方法

背の低い観葉植物を梱包する場合、植木鉢の底を新聞紙などで覆います。

その後、ビニール袋の中に入れて、取っ手の部分を軽く結んで中身が隠れるようにします。心配であればビニール袋を二重にすると安心です。

ビニールで包んでおけば、鉢から水が出てほかの荷物を汚すリスクを減らせます。もし土が乾くのが心配であれば、土の上に湿らせた新聞紙などを詰めておくとよいでしょう。

ビニール袋で包み終わった観葉植物を引き続きダンボールに入れます。観葉植物が運搬中に動かないよう、余ったスペースに不要な新聞紙や緩衝材などを詰めて固定します。

植木鉢であることがわかりやすいように、ダンボールのふたを開けておくのがポイントです。観葉植物の上にほかの荷物を積載してしまうリスクを回避できます。ふたについてはダンボールの側面にガムテープで固定しておきましょう。

小さい観葉植物の梱包方法

小さな観葉植物は、基本的にすべてダンボールに詰めて固定します。

ダンボールに観葉植物を入れたあとは、ガムテープで鉢の部分とダンボール内側の側面をつないで安定させましょう。こうすることで倒れてしまうリスクを減らせます。

大きめのダンボールに複数の観葉植物を隙間なく並べて、動かないように固定する方法もあります。

ただし、小さな観葉植物だったとしても、植木鉢を何個も同じダンボールに入れると、重みでダンボールの底が抜けてしまうかもしれません。基本的には一つのダンボールに一つの観葉植物を入れたほうが安心です。

もし複数詰める場合は、ダンボールの強度に問題がないかどうかも事前に確認しましょう。

引っ越し業者へ依頼するときの注意点

引っ越し業者への依頼で注意しておきたいのは、運搬によって植物が枯れたり傷んだりしても、自己責任として補償の対象外となる場合が多いことです。

ただサカイ引越センターであれば、造園専門業者と提携しているので、そのような可能性は低いでしょう。

なおアート引越センターでは、梱包は通常の段ボールとなり、梱包した状態で一晩置くことになるので、しおれたり土や水がこぼれたりしない工夫が必要となります。

注意したいのは、しおれてしまわないようにと水をたくさんあたえすぎると、水が漏れて他の荷物が濡れてしまうことです。

配送業者へ観葉植物の運搬を依頼するときに知りたいあれこれ

配送トラック

配送業者へ観葉植物の運搬を依頼するときに知りたい、依頼できる配送業者や依頼できるサイズ、また梱包方法を解説します。

依頼できる配送業者

依頼できる配送業者は、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便があります。

ただ佐川急便では、植物の運送についてウェブサイトにはっきりとした記載がないので、運送ができるかどうかを事前に相談しておくと安心です。

ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便ともに、自宅などへの集荷は無料です。

配送業者へ依頼できるサイズ

ヤマト運輸

ヤマト運輸では、縦、横、高さの合計が200cm以内、重さ30kg以内で、専門業者による梱包がされているものであれば引き受けてもらえます。

ただし、植物のように上下反対にできない荷物は、1辺の長さが100cm以内という制限があります。

佐川急便

佐川急便の「飛脚ラージサイズ宅配便」の場合、縦、横、高さの合計が160cm以上260cm以内、重さ50kg以内となり、配達員が1人で積み下ろしができないものは引き受けてもらえません。

160cmより小さい荷物や260cmより大きい荷物は、「飛脚宅配便」や「チャーターサービス」といった別のサービスが用意されています。

日本郵便

日本郵便の「ゆうパック」は、縦、横、高さの合計が170㎝以内、重さ30kgまでです。

配送業者へ依頼するときの梱包方法

基本的な梱包方法はひ引っ越し業者へ依頼するときと同じですが、ヤマト運輸や佐川急便を利用する場合、段ボールのフタは閉めなければならないでしょう。

このため、植物全体が余裕をもって収まるサイズの段ボールを用意し、さらに運搬に耐えられる、分厚くて丈夫な段ボールを選びましょう。

植物の梱包専用に設計された、鉢押さえ付きの段ボールも販売されているので、これらを利用する方法もあります。

また、梱包する観葉植物が複数個ある場合は1つずづ梱包し、梱包すると中身が見えなくなるため、「割れ物注意」や「天地無用」のシールを貼っておきましょう。

電気の引っ越し手続き

造園業者へ観葉植物の運搬を依頼するときに知りたいあれこれ

造園業者へ観葉植物の運搬を依頼するときに知りたい、造園業者へ依頼した方が良いケースや費用の目安を解説します。

造園業者へ依頼した方が良いケース

庭に直接植えている観葉植物を運搬する場合は、造園業者へ依頼するのが無難です。

この理由は、植物が運搬によって傷んでしまわないよう、根を麻などで巻いて保護する「根巻き(ねまき)」とよばれる処置を行う必要があるからです。

また盆栽などの高価な植物や、ブロック、庭石なども、造園業者へ運搬を依頼するようにしましょう。

造園業者へ依頼するのにかかる費用

造園業者へ植物の移植を依頼する場合、低い木だと1本12,000円前後中くらいの木で1本19,000円前後それ以上大きな木は1本40,000円以上が相場となります。

ただし、地域や依頼する業者によっても金額が変わるため、造園業者への依頼を検討する場合には、まず見積もりをとってみると良いでしょう。

自分で観葉植物を運ぶときに知りたいあれこれ

自分で観葉植物を運ぶときに知りたい、自分でも運べるケースやその運搬方法、梱包方法を解説します。

自分でも運べるケース

小さな観葉植物や植物の数が少ない場合には、自分で運ぶことを検討してみても良いでしょう。

ある程度大きな観葉植物や数が多い場合でも、何度も往復するなど多少の手間をかければ、自分で運搬することができます。

自分で運ぶときの運搬方法

自分で運ぶときの運搬方法として、小さくて数も少ない場合は手荷物として運びます

ある程度大きさや数がある場合は自動車での運搬になりますが、自分で自動車を持っていない場合や、自分の自動車へ載せるのは避けたいという場合はレンタカーを借ると良いでしょう。

乗りやすくて荷物もたくさん載せられる、軽トラックや軽の箱バンが便利です。

ただし、軽トラックだと天候の影響を受けたり、走行中に飛んでしまわないような積み方が必要になったりするので、慣れていない場合は軽の箱バンがおすすめです。

屋根があるので高さの制限がありますが、立てて載せられない場合は倒すことで載せられる場合もあります。

自分で運ぶときの梱包方法

自分で運ぶときの梱包方法は、引っ越し業者や配送業者に依頼する場合の方法でかまいません。

ただし高さのある植物を倒して載せる場合は、車内を汚してしまわないよう鉢を大きな袋で包み、土がこぼれても袋の外には出てこないように袋の口をしっかり縛ります。

引っ越し前に観葉植物を処分するときに知りたいあれこれ

やむを得ず観葉植物を処分するときに知りたい、処分方法や処分にかかる費用の目安などを解説します。

観葉植物や土を自然に戻さない

枯れてしまった観葉植物は、自然に返せばよいと考える方もいるかもしれません。

しかし、一般的に枯れた植物は一般廃棄物とみなされており、森や公園、河原などに捨てるのは不法投棄にあたる可能性が高いです。たとえば千葉市では、一般廃棄物の不法投棄は犯罪として注意を呼びかけています。

第十六条 何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない。(第四章 雑則)
次の各号のいずれかに該当する者は、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。(第五章 罰則)
十四 第十六条の規定に違反して、廃棄物を捨てた者

廃棄物の処理及び清掃に関する法律(e-Gov法令検索)

そのほか、観葉植物ではなく土を自然に戻したい方もいるかもしれませんが、土地の成分が変わって生態系に影響を及ぼしてしまうリスクもゼロではありません。自然環境を守るためにも、安易な考えで土を自然に戻さないように注意しましょう。観葉植物と土の処分に迷ったときは、お住まいの自治体に相談するのが無難でしょう。

観葉植物を処分する方法

燃えるごみや粗大ごみとして捨てる

まず観葉植物を処分する簡単な方法として、自治体の分別方法にしたがって、燃えるごみや粗大ごみとして捨てる方法があります。

不用品回収業者に依頼する

あまりにも量が多かったり植物が大きすぎたりする場合には、費用はかかりますが、不用品回収業者に依頼すると良いでしょう。

また分別する時間がない場合や、重いものを運べない場合なども、不用品回収業者に依頼することで分別の手間が省け、自分で運び出す必要もなくなります。

庭に直接うわっているものは造園業者

庭に直接植わっているものは、造園業者に伐採してもらいましょう。

その他、植物の状態が良い場合は、リサイクルショップやフリーマーケットサイトなどで販売もできます。

観葉植物を処分するのにかかる費用

燃えるごみであれば無料

自治体の分別方法にしたがって処分した場合、燃えるごみとしてであれば無料となることが多いでしょう。ただ粗大ごみとして捨てる場合は、自治体によって捨て方や費用が異なるので、一度役場に問い合わせる必要があります。

不用品回収業者に依頼する場合

不用品回収業者は、1点ごとに料金が設定されている場合と、トラック単位で料金が設定されている場合とがあり、量が少ない場合は1点ごとの方が安くおさえられます。

1点ごとの相場は、中くらいの植物だと1つ3,000円前後で、これに基本料金が2,000円前後かかり、総額5,000円前後となります。例えば中くらいの植物を2つ処分する場合、2つの処分料6,000円前後と基本料金2,000円前後で、総額8,000円前後となります。

ただ、業者によっては基本料金の設定がなく、1つあたりの金額を足し合わせていくだけの料金設定になっている場合もあります。

またトラック単位の料金設定の場合は、軽トラック1台あたり30,000円前後が相場です。

造園業者に伐採を依頼する場合

造園業者に伐採を依頼する場合は、小さいものだと5,000円前後、大きいものだと10,000円前後になります。ただし、根っこを取り除くのに5,000円前後、伐採した木を処分してもらうには1kgあたり100円前後の別途費用が必要となります。

引っ越し前に処分するのは縁起が悪いのか

引っ越し前に観葉植物を伐採すると、縁起が悪いのか気になる場合は、伐採前に供養を行うと良いでしょう。

造園業者に伐採を依頼すると、塩とお酒を木のまわりに撒いて手を合わせるという、簡単な供養を行ってもらえることが大半です。

また自分で伐採をする場合には、費用はかかりますが神社に供養を依頼する方法もあります。

電気の引っ越し手続き

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理想の家

観葉植物の引っ越し方法を紹介しました。それぞれ条件や費用が異なるので、観葉植物に合った最適な引っ越し方法になるように検討してみてください。

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