
引っ越し時の冷蔵庫は電源を事前にオフ!もしも電源を切り忘れたときの対処方法を解説
引っ越しのときに冷蔵庫を運ぶときには、事前に電源を切る必要があります。電源を切るタイミングは、当日ではNGなことをご存知ですか?
冷蔵庫の電源は15時間前には切っておく必要があります。事前に電源を切っておかないと、冷蔵庫の故障の原因となり、新居で冷蔵庫が使えなくなることも……。もし運搬中に水漏れなどを起こして、ほかの荷物に水がついてしまうと、賠償請求となるケースもあります。
そこで今回の記事では、「冷蔵庫を運搬するときはいつまでに電源を切ればいい?」「もし電源を切るのを忘れていたらどうなるの?」などの疑問にお答えします。
冷蔵庫の中身を片付ける手順や、引っ越し先での電源を入れるタイミングについても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
引っ越しのとき冷蔵庫の電源を切るタイミングは?
引っ越しで冷蔵庫を運搬するときは、必ず前日までに電源を切ってください。
なぜなら冷蔵庫内部の霜がとけるのに時間がかかるからです。電源を切ってしばらくしたら、霜取りをして掃除をします。
この章では、電源を切るタイミングについて詳しく解説します。
引っ越し当日に電源を切るのはNG!
「引っ越し当日に冷蔵庫の電源を切ればいいや」と思っていませんか?
引っ越し当日に電源を切ると、冷蔵庫内部の霜が完全に溶けないため、水漏れの原因になります。当日の電源オフは絶対にやってはいけません。
冷蔵庫の中身も当日までにすべて処分しておきましょう。中身を入れたままでの運搬はNGです。
▼引っ越し時の冷蔵庫の中身についてはこちら 引っ越しの時は冷蔵庫の中身を空にしておこう!冷蔵庫の中身を上手に運搬するコツ
引っ越しの15時間前には電源を切っておこう
冷蔵庫の電源は、引っ越しの前日(24時間前)から、遅くとも15時間前には切っておくようにしてください。
古い冷蔵庫の場合はもう少し時間が必要で、余裕を持って35時間前〜24時間前に電源を切る必要があります。
取扱説明書に記載がない場合は、前日までに電源を切って、水抜きの処理をしておくのが無難です。
新商品の冷蔵庫は移動直前の電源オフでも問題ない
メーカーや年式にもよりますが、引っ越し直前の電源オフでも問題ない機種があります。その場合でも水抜きの処置は必要です。冷蔵庫の性能により手順は異なります。詳しくは各取扱説明書を参照してください。
冷蔵庫の電源を切り忘れたときはどうする?

冷蔵庫の電源を切り忘れてしまったら、引っ越し当日はどうなるのでしょうか?引っ越し業者から運搬を断られてしまうのでしょうか?
運搬そのものを拒否される可能性は低いですが、水抜きの余分な手間と時間がかかるため、超過料金を請求されることが想定されます。
自力で運搬する場合でも、冷蔵庫の故障の原因となるので、電源を切り忘れていたことに気付いたらすぐに処置をはじめましょう!
また、引っ越し業者には、水抜きがまだできていないことを必ず申告してください。
お湯とタオルで霜取りを!
冷蔵庫の電源を切り、お湯でタオルをあたためながら、内部の霜取りをします。霜がこびりついている場合は、ヘラやドライヤーを使って除去しましょう。古い冷蔵庫ほど霜が多く付着しているはずです。冷蔵庫内を傷つけないように、焦らずに除去をしてください。
冷蔵庫を傾けて水を排出する
給水タンク、製氷皿、貯氷コーナーなどの氷水を捨ててから、冷蔵庫を傾けて排水させます。冷蔵庫の下部または背面に蒸留皿・排水口があります。水受け用のぞうきんなどを置いてから、冷蔵庫本体を約30度ほど傾けます。
重量がありますので、二人以上で作業をするようにしてください。
業者に電源を切り忘れたことを伝えておこう
緊急で水抜きの処理ができたとしても、引っ越し業者の方には必ず、電源を切り忘れていたことを申告してください。
冷蔵庫内部にはまだ水分が残っている可能性があり、運搬中に漏れるおそれがあります。
あらかじめ申告しておけば、漏れないようにビニールシートを敷くなどの対処をしていただけるでしょう。別料金となる可能性もありますが、トラブルを避けるためにも必ず申告してください。
引っ越し時の冷蔵庫を運搬する流れ
ここからは、引っ越し時の冷蔵庫を運搬する流れを、前日から当日まで時系列で説明します。冷蔵庫は移動させることにより故障しやすい家電です。しっかりと対策をして、新居で快適に冷蔵庫を使えるようにしましょう。
前日までに行う作業
前日までに行う作業は、以下の3つです。
- 冷蔵庫の中身を空にすること
- 電源を切ること
- 清掃
特に冷蔵庫の中身の処分は1週間前から段取りをして、無駄のないようにしましょう。
冷蔵庫内の食品を食べきる・処分する
冷蔵庫内に食品を入れたまま運搬することはできません。電源を切る前に、冷蔵庫の中身をすべて空にする必要があります。
冷蔵庫内の食品は、引っ越しの1週間前から在庫を確認して、食べきるようにしてください。食べきれないものは思い切って処分をしましょう。
引っ越し業者は生ものの運搬はできません。引っ越し当日まで冷蔵・冷凍食品が残っていると、ゴミ収集の日とタイミングが合わず、処分も困難です。新居に生ごみを持っていくことになってしまいますので、計画的に処分をしていきましょう。
製氷皿の氷を捨てる
給水タンクの水を捨てて、残った氷の製氷を完了させます。冷蔵庫のメーカーによっては、残留した製氷の水を排水させる機能や、霜取りの機能などが搭載されています。取扱説明書を確認しながら、正しい手順で行ってください。
冷蔵庫の電源を切る
冷蔵庫の中身を処分し、給水タンクの水を捨てたら、いよいよ冷蔵庫の電源を切ります。冷蔵庫の電源は、スイッチなどはありません。電源プラグとアース線を抜いてください。ネジでとめてあるアース線は、ドライバーでゆるめてから抜きます。
冷蔵庫の内部を清掃する
電源を切ってしばらく時間を置くと、霜がとけはじめます。せっかくなので冷蔵庫内の清掃をしておきましょう。仕切りやパーツをはずし、布で水分と汚れを拭きとっておきましょう。清掃には、中性洗剤をぬるま湯で薄めて使うのがおすすめ。仕上げにもう一度水拭きするとピカピカになります。
水受け皿・蒸発皿の水を抜く
冷蔵庫内でとけた霜は、水受け皿・蒸発皿にたまるようになっています。これは冷蔵庫の底または背面についていることがほとんどです。
水受け皿が底面にある場合は、皿を引き出して水を捨てます。
背面に蒸発皿がある場合は、排水口を開けて、冷蔵庫を傾けて残りの水を抜きます。
当日までにすませる作業
ここまでで冷蔵庫内の処分や水抜き・霜取りが終わったら、いよいよ運搬の準備です。
梱包する
しっかりと水抜き処理を終えてから梱包をします。梱包の前に、内部のトレイがずれないように養生テープなどでとめておきましょう。冷蔵庫のドアも養生テープで固定し、運搬時にドアが開かないようにしておきます。
梱包は、毛布やエアー緩衝材などでくるむのがおすすめ。小型の冷蔵庫ならダンボールを巻きつけて梱包するのもよいでしょう。運搬しやすいように、ビニールひもを巻きつけて固定します。
運搬する
冷蔵庫は重量が重いので、必ず二人以上で運搬するようにしてください。事前に運搬ルートを確保しておくとスムーズです。運搬時には軍手やすべり止め付きの手袋をして作業をしましょう。トラックに乗せるときは、横向きに乗せるのはNGです。必ず縦にして運搬をしてください。
電源を入れる
新居に運び込んだら、電源を入れます。電源を入れるタイミングはこのあとの「新居で冷蔵庫の電源を入れるタイミングは?」で解説します。
冷蔵庫が正常に動作するか確認してください。夏場は冷えるまで半日~1日かかることがあります。食品は、冷蔵庫が冷えてから少しずつ入れるようにしましょう。
▼引っ越し時に自力で冷蔵庫を運ぶ方法はこちら 引っ越しのとき冷蔵庫は自分で運搬できる?作業の流れと注意点

新居で冷蔵庫の電源を入れるタイミングは?

新居に到着したら、さっそく冷蔵庫の電源を入れたいところですが、運搬してすぐに冷蔵庫の電源を入れるのは基本的にNGです。
新製品の一部では、すぐに電源を入れても大丈夫なものもあります。「すぐ入れてOK」「15分後」「1時間後」など、メーカーによってもバラバラです。
ここでは一般的な冷蔵庫の電源の入れ方を解説します。
冷蔵庫の電源は運搬後10分たってから入れよう
冷蔵庫は運搬時の震動で、内部のオイルや冷却液がとても不安定になっています。このような不安定な状態で電源を入れると、故障の原因となると考えられ、以前の冷蔵庫では「引っ越し後すぐに冷蔵庫の電源を入れてはいけない」のが常識でした。
しかし、新しい機種の冷蔵庫は、すぐに電源を入れることが可能な機種が多くなってきました。冷蔵庫の代表的なメーカーについて、以下の表にまとめたので参考にしてください。
メーカー | 電源を入れるタイミング |
---|---|
シャープ | 設置後すぐ可能 |
パナソニック | 約7分 |
三菱 | 設置後すぐ可能 |
日立 | 設置後すぐ可能 |
東芝 | 5分程度 |
このように、すぐに電源を入れても大丈夫なメーカーが増えています。不明なときには、10分程度落ち着かせれば問題ないでしょう。
古い冷蔵庫についてはこの限りではありませんので、取扱説明書で確認してください。
【参考】
食材は冷蔵庫が冷えてから入れよう
冷蔵庫は電源を入れてから冷えるまでにしばらく時間がかかります。夏場の引っ越しの場合、移動中に冷蔵庫本体がかなり高温となりますので、冷却には半日~1日以上かかるかもしれません。
電源を入れてしばらく様子をみて、庫内が冷えているようであれば食品を入れても問題ないでしょう。
引っ越しして当日は、冷蔵庫本体が熱くなることがあります。冷却のために冷蔵庫がフル稼働をするためです。翌日には落ち着きますのでご安心ください。
引っ越し後に冷蔵庫の電源が入らないときは
引っ越し作業を終えて、冷蔵庫の電源を入れてみると、電源が入らない!このようなトラブルは実は多く発生します。
なぜ電源が入らないのでしょうか?故障してしまったのでしょうか?
このようなときは、落ち着いて原因をさぐってみましょう。自分でできる対処方法もあります。
<電源が入らない原因>
- ブレーカーが落ちている
- 電源は入っているけどドアのランプがつかない
- 電源は入っているけど冷えていない
- 設置場所に問題がある
- 内部故障
この章では電源が入らない原因と、対処方法を詳しく解説します。
新居のブレーカーが落ちている
新居に入居して、ブレーカーの開栓をしましたか?
電気の利用開始手続きは完了していますか?
ブレーカーを上げたのに電源が入らない場合は、別のコンセントで電気がつくかどうか確認してみましょう。スマホを充電してみると確認しやすいです。
電気の供給が開始されていない場合は、電力会社または管理会社に問い合わせてください。
電気の供給が確認できたら、冷蔵庫のコンセントをもう一度しっかりと差し込み直してください。
改善しない場合は、この後の項目も参照してください。
電源は入っているけど、ドアのランプがつかない
冷蔵庫のドアを開けても暗いままだと、「電源が入っていない、故障した」と思われるかもしれません。
実は冷蔵庫の電源は入っている状態であるのにもかかわらず、ドアのランプがつかないために「電源が入らない」と誤認してしまうことがあります。
モーター音やファンの音がしているか確認してください。冷蔵庫が冷えるまで時間がかかるので、しばらく様子をみてください。「冷えたけど、庫内の電源が入らない」ときは、メーカー指定の庫内灯を交換する必要があります。
白熱電球であれば、自分で交換ができます。LED電球は電球周辺機器の確認が必要となり、点検・修理となります。メーカーへ問い合わせてください。
電源は入っているけど冷えていない
まず冷蔵庫のドアを開けて、電気がつくようであれば、「電源は入っている」状態です。しかし、冷蔵庫が冷えないと、故障かな?と心配になりますよね。
引っ越ししたときの外気温によっては、冷蔵庫が冷えるのに半日〜1日かかることがあります。一日様子を見てみましょう。しっかり冷え切るまでは、食品を入れないでください。
冷蔵庫の温度設定が「弱」になっていませんか。電源を入れてすぐは「強」にして、しっかりと冷やしましょう。冷えはじめたらお好みの温度設定に戻してください。
機種によっては、「デモモード」という設定があります。これは家電量販店で店頭販売するための設定で、冷蔵庫のランプはつきますが冷却がされません。取扱説明書を参照して、デモモードを解除してください。
設置場所に問題がある
冷蔵庫の設置場所が不適切だと、放熱不良がおきて、しっかりと冷やすことができなくなります。
冷蔵庫を壁にぴったりと設置していませんか。密着させての設置はNGです。上部・背面・側面に数センチの隙間がないと、うまく放熱ができないため、冷蔵庫がなかなか冷えない原因となります。特に引っ越し後すぐの冷蔵庫は急速に冷やすためにモーターをフル稼働している状態。熱を逃がせるように、メーカー指定の幅を確保するようにしてください。
また、夏場は室温が高くなり、冷蔵庫本体が熱くなると、冷えない原因となります。ガスコンロの近くや直射日光の当たる場所は避けて設置しましょう。
内部故障
ここまで紹介した内容で解決しない場合は、内部故障が考えられます。ガス漏れ、コンプレッサーやファンの故障など、さまざまな要因が考えられます。保証期間がすぎている場合は有償修理が必要となりますが、費用は安くとも1万円、状態によっては10万円ほどになることもあります。
冷蔵庫の寿命は一般的に10年程度とされています。もし10年以上経過している冷蔵庫であれば、修理よりも買い替えをおすすめします。

面倒なライフライン手続きはでんきガス.netを利用する
引っ越しのときは冷蔵庫の電源を事前に切っておく必要があります。メーカーにより電源を切るタイミングは異なりますが、引っ越しの15時間前~24時間前には電源を切っておくようにしましょう。
冷蔵庫は、引っ越しがきっかけで故障することがよくあります。配送時に本体が横向きになったり、内部で水漏れを起こしたりと、引越しの移動はさまざまな故障のリスクがあるのです。正しい手順で冷蔵庫の運搬を行い、トラブルのないように引っ越し作業を完了させられるよう、今回の記事をぜひお役立てください。
また、電気やガスなどの手続きはもうされましたか?
面倒な電気やガス・インターネットの手続きにはでんきガス.net(0120-911-653)がおすすめです。でんきガス.netは、ライフライン手続きを一括手配できるので、手続きが電話一本で完了します。引越しの負担を軽くしたい方はぜひ利用してみてくださいね。
受付窓口 | でんきガスnet |
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電話番号 | 0120-911-653 |
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▼でんきガス.netについてはこちら でんきガス.netとは?電気やガスの面倒な手続きを無料手配してくれるって本当?